直感に反しているように感じるかもしれないが、休息を取ることはキャリアを進展させるベストな方法だ。気分や全体的な幸福感、パフォーマンスの限界を引き上げるには休憩が欠かせないことが研究から示されている。
ここでは、休憩の力を最大化させる4つの方法を紹介する。
1. 休憩に関する考え方を変える
休憩時間は非生産的なものではなく、前進を遂げるために欠かせないものだ。激しいペースで働くことに慣れている場合、意図的に休憩を取ることは不快に思えるかもしれないが、忙しいことは生産的なことと同じではない。
考え、感じ、体験する時間と空間を自分自身に与えることを、キャリアの前進を阻むものとしてではなく補完するものとして考えること。こうしたセルフケアを定期的に実践すれば、思考がより明瞭になり、パフォーマンスが向上するとともに幸福や健康を保護、維持、そして改善できるだろう。
2. 休憩専用のスペースを作る
休憩を通して前進できることを受け入れたら、休憩を定期的に取り入れる空間を生み出す必要がある。カレンダーの予定を自分で管理し守ることで、時間を貴重な資源として扱おう。
やることや要求されることの多さに圧倒され、全てが緊急かつ重要なものだと考えがちになるが、実際そうであるケースはまれだ。不要な会議に多く出席することによる予定の入れ過ぎは避けること。代わりに予定を簡素化して優先順位をつけ、最も重要なことに焦点を当ててそれ以外は全て断ろう。
こうすることで、静かに過ごして速度を落とし、考え、洞察のための余裕を持つための邪魔されない時間を予定に組み込める。
3. 休憩時間の過ごし方にこだわる
意図的に休憩時間を設けたら、その過ごし方を意識しよう。ソーシャルメディアの確認のようなとても退屈な活動に休憩時間を費やすのはやめ、この時間を使って活力を補充すること。
近所の散歩や手短なヨガのセッションなど、体を動かして元気を補給する。啓発的で気分を盛り上げてくれるポッドキャストや本、テッドトーク、記事、ビデオを通して心を豊かにしよう。
瞑想(めいそう)や祈り、思考を通して精神を充電すること。また、睡眠不足によりパフォーマンスと生産性が落ちることが研究から示唆されているため、休憩時間に休息を取ることを優先しよう。それがたとえ、短時間の仮眠であったとしてもだ。