反対意見に対処するための5つのステップ

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人はそれぞれ異なる意見を持っている。仕事で自分の意見を述べることができるのは、健全な職場の証だ。健全な組織は、意見の違いがあっても意思決定ができ、従業員が同じ決意とコミットメントを持って全体的な目標へ向かって前進できる。以下に、仕事上の反対意見にうまく対処して組織の勢いを維持するための5つのステップを解説する。

1. 相手の意見を聞く

仕事の手を止めて、相手に目をしっかり合わせた上で、意識的に相手の意見に耳を傾けること。自分の意見を聞いてくれているとわかれば、相手もこちらの言うことに耳を傾け、受け入れてくれるようになるだろう。

2. 相手の立場への理解を示す

ただうなずいて相づちを打つだけでは足りない。相手が意見を言い終えたら、その中で重要だと思ったポイントを自分の言葉で言い換えて確認しよう。「つまり、こういうことですか」などと言いながら、自分の理解した内容を要約するとよい。

3. 質問する

相手の意見を理解したいのだという姿勢を示すこと。そのためには、質問をするとよい。相手に不明点を解消させたり、より詳細な情報を共有したりする機会を与える。相手の思考プロセスを尊重していることを示すことで、相手もこちらの意見を尊重してくれるようになる。

4. 互いの目標は近いことを伝える

相手の考えについての理解が深まったら、「考えを聞かせていただきありがとうございます」などと言い、感謝の意を伝えること。

他人の意見を受け入れるのは常に容易というわけにはいかない。特に相手が自分より下の立場にいる場合はなおさらだ。しかし、優れたリーダーは、相手の肩書きにかかわらず、誰の意見も尊重することができる。

相手に感謝を伝えることで、自分も同じ目的や動機を持っていることを示せる。自分も相手と同じく、組織のために最善な行動を取りたいという意図を伝えられるのだ。「同じ目標を目指していることが分かってよかったです」などと相手に伝えよう。両者の目標が近いことに焦点を当てれば、意見の相違から生じる緊張を低減できる。
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編集=遠藤宗生

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