無重力体験で疲労回復。NBAスター選手もハマる「アイソレーションタンク」の正体

卵型カプセルの中で、何もせず、ただプカプカと水に浮かぶ。たったそれだけで心身の疲れが取れるというアイソレーションタンクをご存じか?


これです。

NBAのスーパースター、ステフィン・カリーや、アメリカ史上最も偉大なアスリートと評されるNFLのトム・ブレイディも、コンディション調整のために自宅に取り入れているという。

トップアスリートたちを虜にするマシンの正体を探るべく、実際に体験できるリラクゼーション施設「アンボーン」のスタッフに話を聞いた。



アイソレーションタンクの中身は、人肌温度の湯が張られているだけ。でも、湯には大量の「エプソムソルト」が溶けているのだという。

エプソムソルトとは、海水からとれる硫酸マグネシウムの別名で、肌に優しく、普通の塩(塩化ナトリウム)よりもデトックス効果が高いのが特徴だ。



「アイソレーションタンク内の塩分濃度は40%以上で、中東にある塩湖、死海よりも濃いんです。そうすることで、何の負荷も感じずに体が浮かべられ、無重力のような解放感を味わうことができます」。

体験時は、水着など着用せず、裸でタンクに入るのがベスト。布やゴムのすれなどを感じない、ストレスフリーな状態で入水し、蓋を閉める。


「アンボーン」では、真っ暗な空間は苦手な人のために、LEDライトで照らすことも可能。

「蓋を閉じると、内部は完全な暗闇・無音空間になります。その中で、塩水に体を預けていると、次第に閉ざされた環境に慣れていき、寝ているのか、起きているのかわからない感覚になります。

これがベストの状態で、60分間何も考えず、ただぼーっとするだけで、脳の疲れが解きほぐれ、ぐっすり眠ったあとのように、冴え渡る感覚が得られます」。

もちろん、頭がスッキリするだけでなく、体の疲れを取る効果もある。

「塩水に浮くことで体への負担が減り、血流もスムーズに。その結果、肩こりや腰痛などの軽減が期待できます。

また、重力から解放されることで、背骨や首が正しい位置に戻っていくのです」。

定期的に続けることで、自律神経を整える効果も期待できる。

スウェーデンでは、国民の心身の健康維持のために、国策としてアイソレーションタンクを体験できる施設を120カ所も設けているという。

「アンボーン」では、この体験(1万3200円/60分)を、個室にて完全予約制で受け付けている。個室にはシャワールームもあり、贅沢な空間を自由に使えるのも嬉しい。

今年は、プカプカ体験で心と体の疲れをリセットしよう!

[問い合わせ]
アンボーン(UNBORN)
住所:東京都港区六本木5-2-4 ANB Bld. B1
営業:10:00〜22:00
不定休
http://unborn.jp

(この記事はOCEANSより転載しています)

文=稲川千加子

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