ビジネス

2022.01.09

ウォルマート、新型コロナ感染者の有給休暇を短縮

Joe Raedle/Getty Images

米ウォルマートは、新型コロナウイルスに感染した従業員や隔離が必要な従業員に認めていた有給休暇の期間を、従来の2週間から1週間に短縮した。米小売大手で、米保健当局の新たなガイドラインに従って新型コロナ関連の休暇を減らした最初の1社になった。

ロイターによると、米国内で働く時間給労働者と長距離トラック運転手に4日、有給休暇の短縮に関する文書を送付した。

CNBCによれば、新型コロナウイルスの陽性反応が出た従業員や、会社側や医療機関、政府によって隔離が求められている従業員に対して、3月末まで1週間の有給休暇を提供する。ウォルマートの先月の発表によると、これまでは対象となる従業員に最長2週間の有給休暇を与えていた。

米疾病対策センター(CDC)は先月末、新型コロナウイルスの陽性反応が出ながらも無症状の人について、推奨する隔離期間をそれまでの10日間から5日間に短縮していた。ニューヨーク・タイムズによると、デルタ航空はこれを受けて、新型コロナウイルスに感染した従業員の有給休暇期間をやはり10日間から5日間に縮めている。

ウォルマートの広報担当者はロイターの取材に、オフィス勤務の従業員についてはリモートワークの期間を今月末まで延長したことを明らかにしている。

ウォルマートは米国内で160万人の従業員を擁し、民間では全米最大の雇用主。従業員に新型コロナのワクチン接種は義務づけていないが、2回接種した従業員には150ドル(約1万7000円)を提供している。

編集=江戸伸禎

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