ロイターによると、米国内で働く時間給労働者と長距離トラック運転手に4日、有給休暇の短縮に関する文書を送付した。
CNBCによれば、新型コロナウイルスの陽性反応が出た従業員や、会社側や医療機関、政府によって隔離が求められている従業員に対して、3月末まで1週間の有給休暇を提供する。ウォルマートの先月の発表によると、これまでは対象となる従業員に最長2週間の有給休暇を与えていた。
米疾病対策センター(CDC)は先月末、新型コロナウイルスの陽性反応が出ながらも無症状の人について、推奨する隔離期間をそれまでの10日間から5日間に短縮していた。ニューヨーク・タイムズによると、デルタ航空はこれを受けて、新型コロナウイルスに感染した従業員の有給休暇期間をやはり10日間から5日間に縮めている。
ウォルマートの広報担当者はロイターの取材に、オフィス勤務の従業員についてはリモートワークの期間を今月末まで延長したことを明らかにしている。
ウォルマートは米国内で160万人の従業員を擁し、民間では全米最大の雇用主。従業員に新型コロナのワクチン接種は義務づけていないが、2回接種した従業員には150ドル(約1万7000円)を提供している。