バークシャー・ハサウェイの株価は6日に1%強の上昇となり、4日連続で上昇した。背景には、投資家が高成長株を離れ安全な投資対象へのシフトを続けていることが挙げられる。同社のクラスB株式は、2022年の第1週に4%以上上昇している。
バークシャーのポートフォリオにはGeico、Duracell、Dairy Queenなどの60社以上が含まれており、アップルにもかなりの額を出資をしている。
同社は、時価総額1兆700億ドルのテスラや1兆6600億ドルのアマゾン、2兆3700億ドルのマイクロソフト、2兆8400億ドルのアップルに続く1兆ドル規模の企業になる可能性がある。
連邦準備制度理事会(FRB)が今年、景気刺激策をさらに縮小し、金利の引き上げに乗り出すことから、株式市場は景気回復の恩恵を受けるバリュー株や景気循環株に重点を移しており、バークシャーはその恩恵を受けている。
バークシャーの株価は昨年30%上昇し、上昇率はS&P500指数の27%を上回った。
債券の利回りが急上昇する中で、投資家はバリュエーションが高く、収益見通しが不透明な企業への投資を控えているため、グロース株はここ数週間、プレッシャーを受けている。ゴールドマン・サックスの直近のデータによると、ヘッジファンドは過去10年以上の間で最も速いペースでハイテク銘柄などのグロース株の売却を進めている。
テック関連などの高成長企業の株価は、債券利回りの上昇の影響を特に強く受ける。これは、キャッシュフローの成長を妨げる負債コストの上昇を意味するからだ。テック銘柄が多いナスダックの総合指数は、2022年の第1週に3%以上下落し、S&P500のパフォーマンスを下回っている。
フォーブスは、バフェットの保有資産を1140億ドルと試算している。世界8位の富豪である彼の資産は、6日に約14億ドル増加した。