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2022.02.10

二刀流、160km/h、メジャーMVP! 大谷翔平が常識を覆し続けられる「必然」

PHOTO BY JAYNE KAMIN-ONCEA/GETTY IMAGES

MLBで規格外の活躍を続けている大谷翔平。なぜ彼は野球界の常識を覆し続けることができているのか。インタビューから見えてきたのは、それが必然と思えるほど理にかなった目標達成への行動プロセスだった。


2021年、野球ファンならずとも大谷翔平の活躍に注目した人は多いだろう。シーズンを通じて輝きを放ち続け、7月に行われたオールスターゲームでは史上初の二刀流出場を実現。タイトルこそ逃したものの本塁打は46本と日本人最多をマークしたほか、投打5部門で100以上となるMLB史上初の「クインティプル100」を達成し、ギネス世界記録にも認定された。11月には満票でのMVPを受賞している。

この活躍がいかに異次元のものかは、MLBの公式アナリストも務める著名なコラムニストが大谷に賛辞を贈り続けていることからも明らかだ。投打の二刀流といえば球聖と称されるベーブ・ルースだが、「ネクスト・ルースじゃない。誰のネクストでもない」とまで言い切っている。

興味深いのは、こうした盛り上がりのなかでも大谷の目線が変わらないことだ。高校野球、NPB、MLBとステージを次々に駆け上がってきたが、「野球に対する考え方は小さいころから変わらない」と話す。

「勝つための戦術や技術はもちろん違いますが、根本的に大事な部分は日本でもアメリカでも同じなんじゃないかと思います」

根本的に大事な部分とは何か。大谷は「好き」「楽しい」という表現で、何かに取り組むときに欠かせない本質的な姿勢を浮き彫りにした。「目標を達成する瞬間も大好きですが、そこをめざして毎日工夫しながら練習することが好きです。練習の過程で、できなかったことができるようになったと実感できるのはとても楽しいですね」

毎日の練習こそが「挑戦」。その積み重ねでここまで来た


「できなかったことができるようになる」―大谷は、このシンプルにして困難な目標達成のプロセスを愚直に繰り返してきた。高校時代に監督の勧めで「目標達成シート」を作成していたのは有名な話だが、漫然と取り組むのではなく、その意味をしっかりと理解しているのだ。「アスリートライフスタイル」のインタビューではそのプロセスや考えについて語っている。

「紙に書くことで、自分が書いたからには責任を持って取り組まないといけない、やると決めたからにはやらなければいけない、と思えます。期限と数字をしっかり入れるのも大事です。それによって目標が明確化し、いつまでにやらなければいけないかしっかり考えられるからです。ぼんやりと思い描くよりは目標に近づきやすいと思います」

大谷の代名詞でもある「160km/h」も、「目標達成シート」に書き込まれた目標のひとつ。高校3年の夏に達成したが、そこまでのプロセスには計画の立案と着実な実行があった。

「当初は『無理だろうな』と思っていました。でも、監督やトレーナーが『できないはずはない。トレーニング次第で絶対に投げられるようになる』と言ってくださったので、考えてみたんです。そうしたら、単純計算で1年に5~6km/h球速を上げれば届くことに気づきました。それならできそうだなと思うようになったんです」

覚悟が決まれば、あとは取り組むだけ。前述したように、毎日工夫して練習することを重視できるのは、こうした背景があるからだろう。

「できなかったことや、うまくいかなかったことを練習でできるようにしていく。毎日が挑戦ですし、その積み重ねでここまで来ました。明日以降もその積み重ねを続けていくことがやはり大切だと思います」

スランプ自体には悩まず、目標達成に何が必要か考える


しかし、物事はすべて順調に運ぶとは限らない。目標に向かって的確な計画を立て、着実な努力を続けたとしても、なかなか超えられない壁が立ちはだかるときもある。大谷とて例外ではない。大活躍だった21年でも、1カ月間の打率が1割台と低迷した時期があった。果たしてどのように乗り越えているのか。

「うまくいかない時期は必ずあります。(投手として)抑えられない、(打者として)打てないことは辛いし、悔しいです。でも、長いシーズンで毎年必ずそういう時期は来るものなので、そこに備えることが大事だと考えています」

スランプに悩むのではなく、できるだけ早く乗り越えて良い状態に戻すにはどうすればいいかを考えるという大谷。「良い状態をできるだけ長く継続させるのも技術のひとつ」と話すが、理想をしっかりとイメージし、そこを起点として挑戦を続けることが重要だという意味だろう。

いまでこそ誰もが二刀流で活躍する大谷を称賛するが、NPB入りしたときの野球界の反応は冷ややかなものだった。投打で結果を残したあとも、MLBでは通用しないという根拠のない批判はやまなかった。いわば逆風が吹き続けるなかで、大谷は果敢に存在を示し続けてきたのである。メンタルもフィジカルも極限まで追い詰められたであろう状況を乗り越えることができたのは、理想をしっかりと描き、そこに向かって目標を設定して愚直に日々の挑戦を繰り返してきたからにほかならない。そう、周囲から見れば奇跡であっても、大谷にとって偉業を成し遂げたのは、目標達成プロセスをトレースした必然なのかもしれない。


大谷は2021年、国内外で数々の賞を受賞している。なかでも「Commissioner’s Historic Achievement Award」(コミッショナー特別表彰)の受賞は史上16人目、日本人ではイチローに続く2人目の受賞という快挙となった。(PHOTO BY BOB LEVEY/GETTY IMAGES )


おおたに・しょうへい◎1994年岩手県生まれ。高校3年生時に球速160km/hを記録。北海道日本ハムで投打の二刀流選手として活躍すると、17年にメジャー移籍を表明しエンゼルスに入団。21年、アメリカン・リーグのMVPとコミッショナー特別表彰を受賞。


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