アーク・インベストの創業者でCEOのウッドは1月4日、ファンタジースポーツやスポーツ賭博の運営会社であるドラフトキングスの株式に3000万ドル強を注ぎ、約120万株を取得した
さらに、ゲーム会社のRobloxとBlock(旧スクエア)の株式にそれぞれ約3000万ドルと5000万ドルを投資した。ウッドはまた、今年に入りロビンフッドの株を40万株購入した一方で、ツイッターの株式を36万株売却した。
ウッドのファンドは昨年、厳しい状況に直面した。テクノロジー分野への盛んな投資で知られるアーク・イノベーションETF(ARKK)は、2020年に150%近い上昇を記録した後、2021年に24%下落し、S&P 500が27%の上昇を記録した中で、約5分の1の資産を失った。
彼女のファンドは、ヘルスケア企業のテラドックヘルス(Teladoc Health)やガン治療のイグザクト・サイセンシズ(Exact Sciences)、ズームなどの上位保有銘柄が大きな損失を出したことで、今週は2%以上の下落となっている。
しかし、ウッドはまだ諦めていない。彼女によると、イノベーション株はバブルではなく、むしろ「ディープバリューの領域」に入っているという。
ウッドの旗艦ファンドの最大の投資先であるテスラの株価は2021年に約50%の上昇を記録した。アーク・イノベーションのその他の上位保有銘柄には、Rokuやテラドック、ズーム、コインベースなどが含まれ、いずれもポートフォリオの5%以上を占めている。彼女はユニティソフトウェアやスポティファイ、イグザクト・サイセンシズ、Twilio、Blockにもかなりのポジションを持っている。
「自分のスタイルを崩さないことが大切だ。真実は必ず勝つ」と、ウッドは先月のウェビナーで語っていた。「私たちは世界で最も優れたイノベーションの研究を行っており、今後5年間で顧客に提供できるリターンが素晴らしいものになると確信している」と彼女は述べた。
アーク・イノベーション・ファンドは昨年、厳しい状況に直面したにも関わらず、48億ドル以上の資金流入を記録した。しかし、この金額は、2020年の約80億ドルからは減少していた。