ビジネス

2022.01.07 07:30

オンライン小売プラットフォームが予想、2022年の5つの「売れ筋」

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2021年は前年に引き続き、小売業界にとっても再び激動の1年となった。コストが上昇し、生活費を切り詰める必要性が高まるなか、消費者はこれまで以上に「意図的な」買い物をするようになっている。

小売業者にとってビジネスの鍵を握るのは2022年も、「消費者が最も求める製品に焦点を当てる」ことだ。eコマース分野のリーダーたちは今年のベストセラーになりうるものとして、何に注目しているのだろうか。

セルフケアは「バランスを取ること」に


ハンドメイドの品を売買できるマーケットプレイス、エッツィ(Etsy)のトレンド・エキスパート、 デイナ・アイソム・ジョンソンは、世界中が新型コロナウイルスのパンデミックとの戦いを続けるなか、セルフケアはただ「求められるものではなく、必要なものになる」とみている。

現在およそ4兆5000億ドル(約522兆円)規模の世界のウェルネス市場は、2022年も引き続き最も大幅な成長を遂げると予想されている。

EC事業者向けプラットフォーム、ショッピファイのマネージングディレクター、リトゥ・カンナは、パーソナル・ヘルス、ビューティーとウェルネスに関連した製品(CBDオイルや睡眠サポートグミ、マッサージガンなど)がさらに重視されるようになるとの見方だ。

また、ジョンソンはそのセルフケアについて、スウェーデンの「多すぎず、少なすぎず(ちょうどいい)」を意味する「ラゴム(Lagom)」の考え方が浸透していくと予想する。これは、多くの人がより「バランスの取れた生活を送ろうとするようになる」ということだという。

「自宅」への高い関心


今後も引き続き多くの人がインドア中心の生活を送り、在宅で仕事をするとみられることから、カンナはマットレスや枕、椅子、調理家電といった製品の買い替え需要が高い状況が続くとみている。

ジョンソンもまた、「人々は何より、自分自身の個性を表わす室内にしたいと望んでいる」と述べ、同様の見方を示している。そのため、目を引くような照明や奇抜なもの、楽しげなものがよく売れているという。
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編集=木内涼子

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