だがそのレースの直後から、感染者が爆発的に増えている。ホノルルマラソンとの関連はあるのか、オミクロン株の影響はどうなのか、ハワイ在住の筆者が紹介する。
ホノルルマラソン、約1万人が参加
ハワイ州では、12月1日から新型コロナに関する各種の規制を緩和。集会、イベントのほか、これまで収容人数の制限があったレストランやバー、ジムなどでも、100%の収容人数で運営できるようになった。さらに毎年12月に開催されているホノルルマラソンも、2年ぶりの開催が認められた。
規制緩和後のワイキキビーチ(Photo by Theodore Trimmer/shutterstock.com)
参加者はワクチン接種を終えていることが必須など、例年とは異なるルールが敷かれたが、無事に大会が開催されたことは、地元でも大きなニュースとなった。例年は日本人1万人を含む約3万人が参加するが、2021年の参加者は約9000人、日本からのランナーは約200人となった。
パンデミック以後初の大型イベントの開催は、ハワイ住民にとっても喜ばしいことだったが、その後のハワイの感染者数は決して好ましい状況ではない。11月までの一日の新規感染者数は100人~200人程度まで減少していたが、規制緩和を受け、12月中旬になると、再び感染者が爆発的に増加した。
12月23日から25日にかけては、3日間連続で1500人を突破し、過去最高を記録。勢いは止まらず、12月30日は3484人となり、1月になっても3000人を越える日が続いている。デルタ株によって感染者が急増した8月の感染者数は1日800人前後だったため、現在の感染者数がかつてないほど多いことがわかるだろう。