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2022.01.10

Yコンビネータが認めたトラック輸送企業TrueNorthが5000万ドルを調達

noina / Shutterstock.com

起業家のジン・ステッジ(Jin Stedge)にとって、トラック輸送はファミリービジネスだ。彼女の父親はある日、彼女のいとこで4代目のトラック運転手のトムを昼食に招待して、この業界に興味をもたせようとした。

ステッジはその後、トラック輸送企業のトゥルーノース(TrueNorth)を共同創業しCEOを務めている。同社は先日、Yコンビネータのサム・アルトマンやLatticeの共同創業者のジャック・アルトマンらが主導したシリーズBラウンドで5000万ドル(約58億円)を調達したことを発表した。

マサチューセッツ工科大学(MIT)で航空宇宙工学の学士号を取得したステッジは、「当社は、トラック運転手が自分の会社のCEOになるための手助けを行っている」と述べている。

彼女によるとトラック業界の問題点は、何十もの異なるシステムやベンダーが存在し、運転手の仕事が複雑すぎることだという。

「私たちは、運転手にビジネス全体を管理するためのワンストップのソリューションを提供する。荷物の検索や予約、顧客への最新情報の送信、アプリケーションの追跡など、すべてを1つの場所で管理し、請求を簡略化する」

トゥルーノースに参加を希望するトラック運転手は申請を行い、履歴の調査を受ける。ステッジによると同社は、事故を起こしていない運転手だけを採用し、割引価格で保険を提供し、トレーラーを購入するための支援も行っている。トゥルーノースは、運転手と荷主のマッチングを行い、総収入の15~18%を手数料として徴収することで収益を上げている。

同社は、過去6カ月間で収益を3.5倍に伸ばし、現在は250人近くの運転手を抱えている。

昨年フォーブスの30アンダー30に選出されたステッジは、2019年にCTOのSanjaya Wijeratneと共同でトゥルーノースを設立し、Yコンビネータの冬季バッチに参加した。ステッジとWijeratneは、2019年にドアダッシュに買収された自動運転のスタートアップのScotty Labsで一緒に働いていた。

サンフランシスコを拠点とするトゥルーノースは、2020年3月のシードラウンドで300万ドルを調達し、11月のシリーズAで850万ドルを調達していた。

編集=上田裕資

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