ドイツの大衆紙のビルト(Bild)が1月4日に報じた。
ビルトの記事によるとダイムラーは12月のドライバーに宛てた手紙の中で、この問題が冷却水ポンプの不具合に起因するもので、影響を受ける車両のオーナーは修理を受けるまでの間、「特に慎重に運転を行い、使用を最小限に抑える必要がある」と述べていた。
ロイターの取材に、ダイムラーはその手紙が本物であることを認めたが、影響を受ける車両の台数についてはコメントを控えた。同社は、修理対象の車両のオーナーに対し、最寄りのメルセデス・ベンツのサービスパートナーに連絡をとるよう求めている。
対象となるのは、2017年1月から2021年10月までに生産されたメルセデスのGLE/GLS、Cクラス、Eクラス、Sクラス、Eクラスクーペ/コンバーチブル、GLC、CLS、Gクラスの車両とされている。
修理は早ければ1月中旬に開始される見通しだとビルトは報じている。
ダイムラーの子会社であるメルセデスは、世界で最も人気のある高級自動車メーカーのひとつであり、2020年に172万台の乗用車とトラックを販売していた。ビルトは、パンデミックによる自動車部品の不足と、今回の対応の遅れを関連づけている。
メルセデスは1978年に、今では世界共通の安全装備となったアンチロック・ブレーキを採用した最初の車を生産していた。