キャリア・教育

2022.01.11 09:00

怠ればキャリアが危険に リーダーのスキル改善が必要な分野


扱いが難しい人材の管理


リーダーの中で、難しい性格の人をうまく管理できる人はわずか31%だ。一方で、この点に関して訓練を受けていないか、初心者・未熟者だったリーダーは33%だった。

ネガティブ、自己陶酔的、大げさ、人のせいにするなどの特性を持つ人を扱うスキルは常に欠かせない。人は、大きなストレスがかかると難しい性質がさらに広く顕著に見られるようになるため、このスキルは現在極めて重要だ。

管理職や役員が、問題のある性格者への対処法に関するトレーニングに最後に出席したのはいつだろう? こうした場面を目にしたことがある人は少数派だ。

改革への抵抗の克服


改革への抵抗を克服することに精通したリーダーはわずか40%で、この点に関して訓練を受けていないか初心者・未熟者だったリーダーは29%だった。その他は中間レベルのスキルしかない。

従業員が過去1年にさらされた変化について考えてみよう。数えきれないほど多いはずなので、勤務場所についての分かりやすい問題を例に挙げる。

米国では従業員は在宅勤務となり、それから一時期はオフィス勤務に戻ったかと思えば在宅勤務に戻り、またオフィス勤務になりつつあった。この問題だけでも、平均的な部下は行ったり来たりの繰り返しから感情的な傷を受ける可能性が高い。この傷は変化への抵抗となるだろう。既にそうなっているかもしれない。

もちろん、部下を説得して協力させることができないから新たな変化を導入できないと経営陣に説明しなければならないことほど、管理職にとって体裁が悪いことはあまりない。

より高度なスキルを持つリーダーを求めるニーズは非常に大きいものの、最も緊急に必要とされている全てのスキルを培う機会を提供していない組織は非常に多く、多くのリーダーが自分自身の成長に投資する必要がある。これは理想的とは言えないものの、急激に変化を遂げる現在の管理職の置かれた状況では、非常に大きなリターンをもたらす投資となる可能性が高い。

翻訳・編集=出田静

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