デヴィッド・ボウイの全楽曲の権利をワーナーが300億円で購入

デヴィッド・ボウイ(Getty Images)

デヴィッド・ボウイの全音楽カタログが、彼の遺族によってワーナー・ミュージック・グループ(WMG)傘下の音楽著作権管理会社のワーナー・チャペル・ミュージック(WCM)に2億5000万ドル(約290億円)以上で売却されたと、複数のメディアが1月3日に報じた。これにより、死後6年近くが経過したボウイの作品に新たな命が吹き込まれることになる。

今回の売却は、ボウイが生前に発表した26枚のアルバムと、彼の75歳の誕生日の前日の1月7日に発売される遺作アルバムの「Toy」の作品を含んでいるとVarietyは報じている。

ハリウッドレポーターによると、WCMは現在ボウイの「チェンジズ」や「フェイム」などの数百曲と、クイーンとのコラボ曲の「アンダー・プレッシャー」、サウンドトラックやその他のプロジェクトのために作られた曲などを所有している。

ボウイの遺族は昨年、1968年から2016年までのボウイの音楽カタログの権利をWMGにライセンス提供する契約を締結していた。

WCMの共同会長兼CEOのガイ・ムートは、ハリウッドレポーターの取材に対し、「ボウイの比類なき楽曲群を、情熱を持って大切に扱い、その遺産を継承していくことを楽しみにしている」と述べている

音楽業界ではここ最近、ボブ・ディランがユニバーサルミュージックグループに、ポール・サイモンがソニー・ミュージックパブリッシングに、楽曲カタログの過半数を売却しており、フィナンシャル・タイムズ(FT)は11月にWMGがボウイの遺族と交渉中であると伝えていた。

WMGは先月、メーガン・ジー・スタリオンやメアリー・J・ブライジなどが所属する独立系レーベルの「300エンターテイメント」を約4億ドルで買収していた。

編集=上田裕資

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