ビジネス

2021.12.30 10:00

新規事業の責任者に求める、「能力値」よりも重要な条件|グッドパッチ 土屋尚史 #4

露原直人

どんな苦しい状況でも前へ


──スタートアップ投資「Goodpatch Design Fund」も立ち上げられました。

これはずっと「上場したらやりたい」と考えていた事業の一つです。

そもそも私はスタートアップが好きなのと、Gunosyさんやマネーフォワードさんの創業初期にデザインのお手伝いをしたように、成長事業を見極める力には自信があるからです。

良いスタートアップを見つけ、我々がデザイン面で支援することで成長させる。Goodpatch Design Fundはグッドパッチのミッション「デザインの力を証明する」に本質的に繋がる事業だと考えています。

このファンドも活用しながら、スタートアップをはじめとしてどんどんパートナーシップの輪を広げていきたいですね。

──最後に、DIMENSION NOTEの読者である若手起業家や起業家予備軍のみなさまへのメッセージをお願いします。

私が2011年に起業して9年が経ちました。

途中、組織崩壊して会社が潰れかけるくらいの大変なこともありましたが、それでも9年経って上場をするところまで来ることができました。

その大きな要因はやっぱりどんなときも課題や物事に対して真摯に向き合うこと。そして諦めないことです。

どんなに苦しい状況になっても諦めずに前を向き続ける、前に進み続けるという意思が成功を呼び込むと思っておりますので、今起業してもがいている起業家の皆さん、諦めずに頑張りましょう。


土屋尚史(つちやなおふみ)◎1983年生まれ。サンフランシスコに渡り海外進出支援などを経験した後、2011年9月に株式会社グッドパッチを設立し代表取締役社長 / CEOに就任。UI/UXデザインを中心に、スタートアップから大手企業まで数々の企業サービスのデザインを手がける。自社でもデザイナー向けキャリア支援サービス「ReDesigner」やクラウド型ワークスペースツール「Strap(ストラップ)」など数多くのサービスを立ち上げる。2020年6月には東証マザーズ市場への上場も果たした。

文=伊藤紀行 提供元=DIMENSION NOTE by DIMENSION, Inc. 編集=露原直人

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