仕事の損失をプラスへと転換できる、5つの「リフレーミング」

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筆者がゴーストライターを務めているクライアントの多くが先週、仕事で何らかの損失や痛手を被った。100万ドル超の取引を何の前触れもなく破棄された人。頼りにしていた営業担当者に辞められてしまった人。気まずいかたちで提携を解消した人。大口クライアントを失った人、といった具合だ。

残念ながら、働いていれば誰でも、困難に突き当たる時はあるものだ。けれども、自分自身の力でコントロールできるものがひとつある。それは、「自分のものの見方」だ。そこにエネルギーを集中させれば、困難に直面した時でも、もっとうまく対処できる可能性がある。

物事は、どう見るかによって、肯定的にとらえられる場合もあれば、否定的にとらえてしまう場合もある。それを最も顕著に表している例えが、「コップに水が半分しか入っていないのか、それとも半分も入っているのか」というものだ。

このような物事の見方やとらえ方を変える方法は、心理学で「リフレーミング(違う枠組みで見ること)」と呼ばれている。リフレーミングすることで、出来事やアイデア、概念、感情について異なる見方、感じ方が生じ、より肯定的な選択肢を見つけることができる。それが自分の思考や行動を変化させるわけだ。違う言い方をすれば、思考は言葉となり、その言葉は行動になっていく。

仕事で損失や痛手を受けたときには、枠組みを変えることで、そのデメリットを「キャリアにおけるメリット」へと変えられる可能性があるのだ。以下では、マイナスをプラスに変える方法を5つ紹介しよう。

1.損失ではなく変化だ、ととらえる

仕事で起きた変化に対応するとき、何よりも価値のあるツールが「自分のマインドセット」だ。何かが起きたときに、それを損失ではなく変化だととらえ直すことは、今後の状況が以前とは異なる(そして、大した影響が出ないか、前より良くなる可能性もある)ことを受け入れることを意味する。

2.損失は、必ずしもマイナスではないと考える

昔からのクライアントと決別すれば、胸が張り裂けるような思いをするかもしれない。しかし、それが悪いとは限らないことに気付いてほしい。そのクライアントを失ったことで、これからは自分の中核サービスや製品を、対象をより絞り込んだ少数のクライアントに向けて、高い価格設定で売り込むことに力を入れられるかもしれない。あるいは、新しいことに挑戦する余裕ができる場合もあるだろう。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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