ビジネス

2021.12.23

米コスメ専門店セフォラ、有色人種の創業者支援プログラムに注力

Getty Images


ヴェンカテシュは以下のように述べる。「有色人種コミュニティのビジネスが成長すれば、雇用や機会が生まれ、安定と世代的な繁栄につながり、何十年にもわたってプラスの影響が生まれる可能性があることを、セフォラは認識している。このプログラムで、BIPOCの創業者が立ち上げたブランドに力を入れ、違いを生み出すべく、セフォラは全力で取り組んでいる。Sephora Accelerateの参加ブランドが成長を遂げ、成功し続けてくれることほど誇らしいことはない」

セフォラは2021年にプログラムの方針を変更し、世界最大のコスメ専門店セフォラで商品を販売できるという千載一遇の機会を、参加創業者全員に提供することを決定した。

Sephora Accelerateは、今回で7年目を迎えた。今後も、顧客基盤の多様さに沿った商品を世に送り出す有色人種創業者の支援に力を入れていきたいという。ヴェンカテシュは、「私たちはセフォラの店舗で、米国をかたちづくっているすべての肌の色、人種、民族を余さず代表するブランドと商品を取りそろえるべく、全力で取り組んでいる」と語った。

美容コミュニティを構築


Sephora Accelerateが2016年にスタートして以来、参加ブランドは合計で58に上っている。その多くが、プログラム修了後にセフォラで商品販売を開始してきた。2021年に参加した「54 Thrones」「EADEM」「Topicals」の商品も現在、セフォラで取り扱われている。

ヴェンカテシュに2022年の参加者についてたずねたところ、「各ブランドが明確な観点に立っている。創業者個人のストーリーとバックグラウンドによって、他に類のない真にユニークなビジネスがかたちづくられているからだ」という答えが返ってきた。また、それらのブランドの商品は、きわめて多様な美容ニーズに応じており、誰でも自分にふさわしい商品を見つけ、自らの居場所を実感できる美容コミュニティの構築につながっているという。

セフォラは、全米で500を超えるコスメ専門店のほか、長期小売戦略を提携した「コールズ」チェーン内の200店舗を展開し、340種以上のブランドを取り揃えている。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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