世界の金融企業では女性が全労働者の50%を占めているが、上層部になるとその割合は取締役で平均26%、経営陣だと18%、上級管理職では28%しかない。米国で株式市場に投資する女性はわずか26%で、その投資方法は男性より控えめだ。
さらに、おそらく最も重要な点として、8~17歳の女子で家計に関する決断に自信がある割合はわずか12%であることが、米ガールスカウト研究所の調査から分かっている。女性とお金の関係は幼いうちに始まるのだ。
子どもが親と一緒に賢いお金の使い方を学べるよう支援する無料アプリとデビットカードを提供している米ティル・ファイナンシャルの共同創業者テイラー・バートンと、非営利組織のマムズ・アズ・メンターズとインベスト・イン・ガールズの創設者・共同創設者であるエミリー・リーブホフが、金銭管理に自信を持つ女の子を育てる4つのコツを教えてくれた。
1. 早いうちから始める
女の子の自信は8歳から14歳までに30%下がることが、研究から分かっている。一方、男の子の自信は14歳の時点で、女の子よりも27%高い。バートンとリーブホフは、お金に関する話は思うより早く始めるべきだとしている。
「自分自身や周囲の世界に関するメッセージ、そしてそれを元にした意見の形成は、10~14歳の間に起きることが研究から分かっている」とリーブホフは語る。「10~14歳で『自分は計算が得意ではない』とか『お金について何も分からない』と考えるようになれば、自信が持てるスキルを増やしたとしても、その後の人生でずっと苦闘を強いられる」
バートンは、早いうちから始めるのが大切であり、テクノロジーと共に育ってきた今の若い世代は特にこれが重要だと強調している。「私たちは、自分の携帯電話番号もない子どもたちに、早くて8歳からティルのプラットフォームを使わせている。子どもたちは学んでおり、技術についての能力を劇的に伸ばしている。私の子どもは1歳9カ月ですでに、私の携帯電話をスワイプして開く方法を理解している。待てば待つほど、話すことが大変になるので、早いうちに始めるのがベストだ」