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2021.12.30 11:30

スタンフォード出身の女性起業家2人のウェルネス企業Sequelの実力

左からグレタ・メイヤー、アマンダ・カラブレス (c) SEQUEL

高性能な生理用タンポンを開発する女性のためのウェルネスプラットフォームの「Sequel」が、プレシードラウンドとシードラウンドで合計500万ドルを調達したことを発表した。

今回のシードラウンドはMac VCが主導し、Pear Accelerator、Long Journey Ventures、Ulu Ventures、Graph Venturesらが参加した。さらに、Founders Fundのサイアン・バニスターや女性向け遠隔医療サービスNurxのCEO のバーシャ・ラオなどのエンジェル投資家も出資を行った。

Sequelの共同創業者でCEOのグレタ・メイヤーによると、タンポンは最も一般的に利用されているプロダクトだが、女性の生活の質に影響を与える不完全な部分があるという。「多くの製品が、満タンになる前に漏れてしまったり、まだ白い部分があるのに十分に吸収されないなどの欠点を抱えている」と彼女は話した。

タンポンに用いられる繊維は、吸収力が高ければ高いほど小さくて便利なプロダクトを生み出すことが可能で、Sequelのタンポンは高性能なビスコース繊維を用いて作られている。

Sequelは、FDAの認可が得られ次第、来年には米国で製品を発売する予定だ。マイヤーは、2020年夏にタンポンが医療用具に指定されていない英国でベータテストを行い、人々に試してもらったところ、非常に良いフィードバックを得られたという。

同社のCOOのアマンダ・カラブレスは、吸収効率が高く、スムーズに使えるプロダクトを実現したいと述べている。同社は、経血が吸収コアから逸れてしまうことを防ぐために、特殊な螺旋状のルートを持つ製品を開発した。

大学時代にラクロスの選手として活躍したメイヤーと、ライフセーバーとして9度の全米チャンピオンに輝いたカラブレスは、スタンフォード大学の機械工学のプログラムを通じて出会い、お互いにスポーツのバックグラウンドを持つことから、激しい運動にも耐える女性のためのプロダクトを開発することを思い立った。

Sequelは、2020年のプレシードラウンドで主にエンジェル投資家から100万ドルを、今回のシードラウンドで400万ドルを調達した。

編集=上田裕資

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