有料会員100万人、なぜ。会員に聞いた「モンベル」の魅力

「モンベルクラブ」会員 坂口勝啓氏・優子氏


4. モンベル製品は「ハズレがない」


「プラチナ会員」であるという会社員(T系、情報システム部所属)の富永充昭氏にも聞いてみた。


富永充昭氏、ロゲイニングの準備中

──どんなアウトドアをしていますか?

まずはキャンプで、家族キャンプを6年前からやっているのと、2021年からはソロキャンも始めました。

2019年からはトレイルランニング、2021年からはロゲイニング(地図やコンパスを使って制限時間内に山野のチェックポイントをまわり、得られた点数を競う)を始めました。

あとは自転車ですね。実はモンベルとは、2011年に自転車物品を購入してからの付き合いです。


「プラチナ会員」のメンバーズカード

──何をどれくらい購入していますか?

予定が入った時につど購入、というスタイルです。

現在は、子供用の冬物アウトドア製品や雨具、自転車用具として、防寒対策の物品や雨具などを購入していますね。コロナの状況が少し変わり始め、家族キャンプの予定が決まり始めてから、昨年に不足していたものを、思い出したタイミングで買いそろえ始めている感じです。

ほかにはトレラン用のカバンや、レースに出ることが決まったタイミングで必要なものを。また、走って課題を感じた際、その解決のための物品を購入します。

今購入しようと思っているのは、ジェットボイル(ソロキャン用バーナー)、来年秋には登山も開始したいので、登山靴、長期滞在用に、収納力のあるリュックなどです。

──他社製品も購入しますか?

キャンプ製品だと、キャプテンスタッグ。トレラン製品だと、リュックやフラスコボトルはサロモン、ウエストバックだとUltimate direction。防水耐寒・耐刃手袋だとアトムも使いますね。

──モンベルの製品のどこが魅力ですか?

アウトドアに精通している感じはしますね。また、店舗に出かけると、店員さんが自社商品、そして、のみならず他社製品にも精通していてる上、誠実な印象を受けます。

あとは、製品に関して、開発、リリース後のメンテナンスも行き届いていますね。カタログを見ていると、製品の「改善ポイント」が記載されていて、企業努力を感じます。

──「モンベル会員制度」をどう思いますか?

ポイントがもらえるのはいいですね。初年度は微々たる額だが、10年ほどを越えると、買うたびにまた何か買おうと思ってしまいます。

また、最近は会報やカタログが楽しみです。悩んでいた手入れ方法や、次の購入のお薦めポイントが書かれていて、問題解決にズバリ刺さります。

また、意外と良いのが、「送料無料」であることです。もうしわけないような低額の商品でも無料で自宅まで送ってくれるので、頭が下がります。

──「モンベラー」同士の交流はありますか?

淡々としているユーザーが多い印象はあります。行く先々で、「モンベルはいいよね」という会話をしたりする程度ですね。でもだいたいの人たちが「モンベルはハズレがない。出先でよく、同じものを持ってる、着てる人がいるけど」などと言っています。

構成=石井節子 コーディネート=石尾怜子

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