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2021.12.22 06:30

トイザらスが巨大モールに旗艦店オープン 「魔法」の復活目指す

Getty Images

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ポール・ゲルメジアンは、米ニュージャージー州にある巨大ショッピングモール「アメリカン・ドリーム」を建設したモール王一族の一人だ。

ゲルメジアンは、息子がアメリカン・ドリームで新たなトイザらスの旗艦店を見て「お父さん、これすごいよ。この場所がとても好き」と叫んだときにとてもねたましく感じたことを認めた。

「遊園地やウオーターパークがあるのに、息子はおもちゃの店で『これが大好き』と言ったのだ」とゲルメジアン。

ゲルメジアンは、トイザらスの創業者チャールズ・ラザラスにトイザらス帝国を築かせたある現象を目にしていた。子どもたちにとって、1万点以上のおもちゃがうずたかく積まれている様子を見るのは究極の体験だ。

同社のアメリカン・ドリーム店には、2階建ての高さの滑り台やアイスクリームが提供される小さなカフェがあり、遊び場が点在している。しかし、子どもにとっての一番の体験は昔のトイザらスと同様、数多くのおもちゃが一か所に集められている様子を見て、親に少なくとも1つは買ってくれるとねだることになるだろう。

ゲルメジアン家と親戚、セレブや著名インフルエンサー、ビジネスパートナーなどの招待客、そして同社のキリンのマスコットキャラクター「ジェフリー」は今月15日、少なくとも現時点では米国でただ一つのトイザらス超大型店を一足先に見学した。同店は16日にメディア向けに公開され、週末に一般人向けにオープンした。

約1860平方メートルに及ぶ2階建てのアメリカン・ドリーム店は、同社が2017年に破産を申請し2018年に清算される以前の全盛期の店舗の平均的な広さと比べて半分ほどだ。しかし、同社の新たなオーナーがブランド復活を試みる中で2019年にオープンした2店舗と比べると、その広さは倍だ。

おもちゃの超大型店のカテゴリーでは競合企業は残っていないため、おもちゃで満たされた約1860平方メートルの空間は昔の店舗とほぼ同じ大きさに感じられる。

現在のトイザらスの復活劇を率いるのは、親会社トゥルー・キッズの支配株主になるため株式を取得した投資会社WHPグローバル(ニューヨーク拠点)だ。

WHPグローバルがトイザらスの経営権を握ったのは今年初めのこと。同社のイェフダ・シュミッドマン会長兼最高経営責任者(CEO)は、同ブランドがかつて持っていた魔法を復活させたかったと説明した。
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翻訳・編集=出田静

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