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2021.12.21 15:00

オミクロン流行でも「空の旅は堅調」、ユナイテッドCEOが明言

Getty Images

ユナイテッド航空のCEOは12月20日、今後2週間の間、2020年に比べて高い需要が継続するとの見通しを発表し、オミクロン株の影響による国内旅行の落ち込みもなく、パンデミックの発生以来で最も忙しい年末年始になると述べた。

ユナイテッド航空のスコット・カービーCEOのは、報道番組「グッドモーニング・アメリカ」の取材に、今後2週間の間に同社のフライトを利用する顧客は1日あたり42万人を超え、パンデミックの発生以降で最も高い水準となると予測した。

ただし、この数字はパンデミック前の同時期との比較では、まだ約13%低い水準だという。

ユナイテッド航空ではオミクロン株による国内線のキャンセルは増加しておらず、「需要は落ちていない」とカービーCEOは述べた。ただし、国際便は「かなり大きく落ち込んでいる」という。

カービーCEOの予測は、先日の全米自動車協会(AAA)の予測とほぼ一致している。AAAは12月23日から1月2日の間に640万人が航空機で旅行すると予測した。これは、2020年の同時期に比べて184%増だが、2019年に比べて12.6%の減少だ。

米国運輸保安庁(TSA)によると、16日以降に、連日200万人以上が空港の保安検査場を通過しており、2020年の同時期の記録の約2倍となっているが、2019年の水準をわずかに下回っている。

AAAは年末年始の旅行者数の合計を1億950万人と予測している。そのうち、車での旅行者が1億10万人で、電車やバスなどの他の交通手段での旅行者が290万人という。旅行者の数は、2020年の同期間に比べて33.9%の増加だが、2019年の記録の1億1930万人と比べるとまだ8.2%低い水準だ。

アンソニー・ファウチ博士は、日曜日のNBCの報道番組の「ミート・ザ・プレス」で、オミクロン株の蔓延の中で旅行するリスクについて、「ワクチンを接種し、空港のような人が集まる場所に行くときにマスクを常に着用するように気をつければ、大丈夫だろう」と語った。「それでも我々は、ブレークスルー感染の増加に直面することになるが」と、博士は付け加えた。

編集=上田裕資

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