ビジネス

2021.12.22

メルカリは「物流」で何をする? 野辺一也CEOが明かす野望


クリーニング&リペアサービスも提供


さらに、2022年春には、発送前の商品のクリーニングやリペアといったサービスの導入を予定している。

実証実験は2021年3月から開始。靴とバッグの修理店「ミスターミニット」と連携した実験店舗「メルカリリペア byミスターミニット」を、都内に6店舗展開している。ここでは、販売前や購入後の商品のケアができるほか、メルカリの出品・梱包サポートも受けられる。

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「ミスターミニットは、駅ナカや駅前に出店しているケースが多く、かねてからメルカリとの親和性があると感じていました」と野辺。声をかけたところ、「通勤時間帯は忙しく昼間は客足が少ないので、昼間の浮いた労働力を有効活用したい」という課題が浮き彫りになり、その時間を活用して連携することが決まった。

これをモデルケースに、今後、プロフェッショナルなサービスを提供する他業種・業態と状況や課題を共有し、連携をさらに進めていきたいという。

「例えば、車のディーラー。現状はメルカリで車の取引をしようと思っても、個人間取引では名義変更や車の陸送など難点が多い。ディーラーの方々と連携できれば、そういった難点を解消できるかもしれません」

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「ありとあらゆるものを“なめらかに”やり取りできるプラットフォーム」を目指すメルカリ。その実現に向けて、メルロジは大きな役目を果たせるだろうか。

文=堤美佳子 取材・編集=田中友梨 撮影=杉能信介

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