ビジネス

2021.12.29 12:00

米国の中小経営者、2022年に注力する5分野


テクノロジー


2022年、中小企業経営者の中心的な関心事になりそうなのはやはりテクノロジーだ。調査対象者の78%がテクノロジーを来年の優先投資分野に据えている。

来年の課題として新しいテクノロジーへの投資拡大を挙げた人も46%にのぼっており、このほか持続的な技術革新(43%)、DXのさらなる推進(41%)、社内プロセス・ワークフローの向上(38%)なども今後取り組むべき問題になっている。

調査ではこのほか、クラウド分野にすでに投資しているか、来年投資する計画である中小企業が80%に達することも明らかになった。

人材・労働力


中小企業の経営者は顧客だけでなく、従業員の体験も向上させたいと考えている。来年の優先投資分野のひとつに人材を挙げた人は73%にのぼった。36%は従業員のメンタルヘルスや福利厚生の向上に、35%は従業員のワークアンドバランスの維持に重点的に取り組むと答えている。

フォーブスが今年、企業の最高体験責任者(CXO)を対象に実施した調査によれば、女性人材の獲得や引き留めのために、育児休暇を増やしたり勤務時間の線引きを明確にしたりした企業は4分の3を超えた。「大退職時代」が続くなか、来年は従業員体験も中小企業経営者がもっとも重視することのひとつになりそうだ。

ストーリーテラー


コロナ禍によって中小企業は困難な時期にあるが、変化に適応して成長するための革新的な方法を見いだした企業の例もたくさんあり、フォーブスでもたびたび取り上げてきた。

クラウドベースのソフトウェア大手であるセールスフォースも、そうした企業の存在に早い時点で気づいていた。コロナ禍のさなか、同社は全米各地の中小企業が前に進み続けられるよう励まし、すでに前進を重ねている企業をたたえたいと考えた。そうして生まれたのが、フォーブスと組んで、2020年に意地や粘り強さをみせた小規模な非公開企業25社を紹介する企画だった。

本誌2020年11月号に掲載されたこの特集は、数百万人の読者のもとに届けられ、うち27%超は従業員100人未満の企業で働く人だった。

Written by Sonya Matejko and Forbes Content Marketing 編集=江戸伸禎

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