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2021.12.21 12:30

【12月第3週資金調達まとめ】配送マッチングプラットフォームのCBcloud、60億円調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、12月3週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

CBcloud


調達額:60億円
調達先:国内外の機関投資家2社と事業会社、国内金融機関からのデットファイナンス
備考:シリーズC

配送マッチングプラットフォーム「PickGo(ピックゴー)」等を運営するスタートアップ。

「PickGo」は荷主企業とドライバーをマッチングさせるプラットフォーム。

運送会社はリスクマネジメントのためにトラックを少なく保有しており、配送の依頼がはいると、複数の運送会社を経由しドライバーを一人手配するのに何十回も電話をするという現状がある。

同サービスはその非効率性を排除し、荷主とドライバーを直接結ぶサービスを展開することで、荷主側にとってもコストがかからず、ドライバー側にとっても賃金が向上する仕組みを構築した。

将来性の高さと事業性の観点から“KDDI ∞ Labo Demoday”において最優秀賞を獲得、Googleの支援なども受けている。

2020年3月には新サービス「SmaRyu」をリリース。ドライバーや管理者など物流に携わる人たちの、スマートな働き方を支援するDXシステムだ。

2021年12月には、国内および海外の機関投資家や事業会社を引受先とする第三者割当増資(シリーズCラウンド)および大手金融機関からの追加融資枠設定により、総額約60億円の資金調達を実施。

調達した資金は、プロダクト強化やマーケティングのみならず、事業を成長させていくための人材採用に充当する予定だ。

デジタルグリッド


調達額:18億1332万円
調達先:ソニーグループ / ダイヤモンドエレクトリックホールディングス / 東芝 / 東急不動産 / 三井化学 / 横河電機 / MOL PLUS

日本初の民間による自由な電力取引市場「デジタルグリッド・プラットフォーム(DGP)」の運営を行う企業。

「デジタルグリッド・プラットフォーム」は“電力を生む発電家”と“電力を買う需要家”が直接売買できるシステムを備えたプラットフォーム。電力取引に加えて環境価値取引も行うことも可能だ。

電力の需要家と発電家が、プラットフォームを通じて出会うことができる上、需要家は再生可能エネルギーなど、電力の選択的な売買を実現。電力売買に参入しやすいプラットフォームを整えることで、再エネという選択肢を誰でも自由に選べる未来を目指す。

2021年12月、ソニーグループ、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス、東急不動産、東芝、三井化学、横河電機、MOL PLUSを引受先とする、第三者割当増資による18億1332万円の資金調達を実施した。

今回の資金調達を通じ、「DGP」のさらなる利用拡大・推進を図り、発電量が自然条件に左右される再生可能エネルギーの安定的な普及に取り組み、企業が自ら再生可能エネルギーの調達を行う"コーポレートPPA"の拡大を、同社は先頭に立って推進していく方針だ。
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文=STARTUP DB

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