ビジネス

2021.12.21 08:30

職場での貢献を認め、感謝を伝え合うためのプラットフォーム

Thomas Barwick / Getty Images

Thomas Barwick / Getty Images

この20カ月は過酷だった。世界はまだパンデミックの悲劇に苦しんでいる。大勢の人々が、愛する家族を病に奪われた。数百万人が職を失った。不安、ストレス、抑うつ、薬物乱用は、かつてない危機的状況にある。米国ではメディアが人々の分断をあおり、私たちは敵対する部族どうしのように果てしない論争や闘いを続け、怒りや緊張がさらに追加されている。

人間の強さは、闇のなかにも光を見いだせるところにある。あらゆるネガティブな要素をあげつらい、その重圧を常に背負って自ら落ち込むことは簡単だ。だが、選択肢は他にもある。この世界の問題ばかりを見るのではなく、今こそ新しい視点で物事を眺めてみよう。

感謝祭には、日頃あなたが感謝しているすべての物事を思い浮かべてみよう。あなたの人生に起こった良いことや、出会った素敵な人々のことを考えよう。

雑音やマイナス思考、集中の邪魔になるものをすべてシャットアウトしよう。あなたの身の回りにある、すべての素晴らしいものに、感謝と称賛を示そう。そうすることで、あなたの人生と、まわりの人々の人生に、すぐさま計り知れない影響がもたらされる。

キリスト教、仏教、ヒンドゥー教、ユダヤ教など、すべての宗教が感謝の要素を教義に組み込んでいるのは、それが重要だからだ。感謝とは、人生に起こったすべての良いことや、その喜びに価値を認めるマインドセットのことだ。

あなたが体験した幸福について考えてみよう。どんなに小さなことでも、些細に思えることでもかまわない。職場から帰ってきたあなたを出迎えてくれたわが子の笑顔でも、美しい夕陽でも、寄り添ってくれる愛犬や愛猫でもいい。

急成長中の社会的承認およびパフォーマンス・プラットフォーム「ワークヒューマン」で最高人事責任者を務めるスティーブ・ペンバートン(Steve Pemberton)は、こんなアドバイスをしている。仕事仲間がしてくれたことのうち、あなたがとくに高く評価していることについて、感謝の気持ちを述べよう、というのだ。

相手をどう思っているかを伝えるのに遠慮はいらない。感謝を伝えることを日常の習慣にしよう。伝えられた相手は、誇らしさでいっぱいになるはずだ。

感謝を実践することで、幸福と、人生の充足感は増大し、抑うつ症状が緩和することが、多くの研究で明らかになっている。感謝がもつ気分高揚効果を持続させるために、感謝の実践を、あなたの日常生活に不可欠な要素にしよう。

ワークヒューマンが推進する社会的承認とは、人々の貢献を公の場で認める行為のことだ。同社はこれをさらにステップアップさせ、社内ソーシャルメディアに称賛のコメントを投稿している。他の人がこうした投稿を見ることで、インクルーシブで誰もが自信に満ちた環境が醸成される。

さらに同社では、人々の努力を評価していることを示すため、オンラインでの称賛だけでなく、褒められた人に金銭的報酬も支払われる。この取り組みは、組織内の誰かの貢献を周知させ、称賛するためのひとつの方法だ。
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翻訳=的場知之/ガリレオ

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