「リーダーにふさわしい文章」を書く時に避けるべき3つの注意点

Kilito Chan / Getty Images

企業のリーダーが発表する文章を読むと、異なるトーンがあることに気づくかもしれない。企業トップの文章は、よりフォーマルなものになる場合がある。それは往々にして、間違いやリスクを避けるために、文章が何段階にもわたって見直されているからだ。

けれども、必ずしも複数の人間に見直してもらわなくても、文章を練り上げて、リーダーシップが感じられる内容に仕上げることはできる。以下では、そうした文章を書く際に注意すべきポイントを3つ紹介しよう。

1. 「私は...と思う」という表現を使わない


あなたが書く文章は、あなたの思考だ。従って、わざわざ「私は...と思う」と断わる必要はない。

人々は、「私の考えでは」などの表現を指し挟み、誤った発言をしたときに備えて、自らを守ろうとしがちだ。リーダーは、自分のアイデアに自信を持っている。リーダーは、自らの考えにコミットするのだ。たとえ、のちにそれが間違いであると判明するとしても。

2. 太字や下線、イタリックを使わない


文章や文字を太字表記したいと思い始めたら、文章が余分に長くなっているおそれがある。つまり、文章や言葉に下線を引いて強調し、そこを目立たせなければならないと考えているのかもしれない。

そんなときは、こう自問してみよう。「自分が強調したい内容は、すべて必要不可欠なのか」と。たいていは、より簡潔にまとめることができる。

絶対に欠かせない内容を伝え、重要度の低いものは削ろう。インパクトのあるコミュニケーションに集中しよう。

3. 感嘆符の使用は制限する


「この考えや文章は、感嘆符が必要なのか」と自問してみよう。感嘆符をつけると、その考えやアイデアが強調されるだろうか。感嘆符をひとつ使う程度なら、メッセージが損なわれることはないだろうが、あまりにも多すぎると邪魔になりかねない。

文章を通じて企業幹部としての存在感を示したいからといって、堅苦しくなる必要はない。リーダーであっても、感情が豊かであっていいし、読む人間に何らかの気持ちを抱かせるような伝え方をしてもかまわない。ただ、要点を示す際にたくさんの感嘆符(あるいは絵文字)を使う必要はない、ということだ。

企業のリーダーは、文面からリーダーシップを醸し出す。「私は...と思う」という表現を使わず、太字や下線、イタリックを使わず、感嘆符も使いすぎないようにしよう。文章で自信と統率力を示すのだ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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