リーダーに必要な「知的謙虚さ」 レベルを測る4つの質問

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2. 私は自信過剰になっていないか


知的謙虚さが低い人は凝り固まった考えを持ち、目隠しをされているような振る舞いを見せる傾向がある。こうして自分の元々の考えに頑固にこだわり、他の選択肢を考慮しようとしないのだ。

知的な謙虚さを持つ人はそれとは逆に好奇心を通して人を率い、新たなアイデアや解決策を発見することに前向きだ。たとえそれが、自分の考えに反するものだったとしてもだ。

スノーは、こうしたリーダーは自分が間違っているかもしれないときや何か知らないことがあるときにはそれを認め、裏付けとなるデータがない場合は「いつも」「絶対」「確実に」のような絶対的な言葉や、「明らかに」のような推定の言葉を使わないと補足している。

3. 私は自尊心を知性から分離できるか


あなたは、正しくあることと理解されることのどちらを優先するだろうか? 知的謙虚さを持つリーダーは、長期的な知識を持つ方が一時の勝利を収めることよりもはるかに高い価値を持つことを知っている。こうした人はその結果、自分の過ちを認めて同僚に自分の不完全な人間的側面を見せることを恐れていない。

スノーは、知的謙虚さを持つ人は自分が間違っていたときも気分を害さず、成功に貢献した人や受けた影響をためらわず称賛し、自分の正しさを証明するために権威を用いることがないと語っている。

4. 自分には、意見を修正する意思があるか


知的謙虚さを持つ人は自信があるため、間違うことに喜びを感じ、自分の視点を積極的に修正できる。これは、知的謙虚さの基礎だ。スノーはまた、知的謙虚さを持つ人は潔く他者に譲歩し、意見を変えるべきことを示す証拠を提示されたら考えを改め、重要な話題に関して考えを変えたときのことを他者に正直に語るだろうと述べている。

リーダーが知的謙虚さを培いそれを示すことで、思考の多様性を促進しイノベーションを育てるような、より開放的で受容的かつ協力的な文化を作ることができる。

翻訳・編集=出田静

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