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2021.12.24 07:00

高級ブランドのリセール、Z世代とコロナ禍が成長を後押し

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米国で最大規模の高級ブランドのリセールプラットフォーム、ファッションファイル(Fashionphile)によると、シャネルやエルメスといった高級ブランドの中古のバッグやアクセサリーの需要は、ますます高まっている。

1999年にeBayで高級ブランド専門のリセールビジネスを立ち上げたファッションファイルの社長兼最高クリエイティブ責任者、サラ・デイビスは、事業が好調な理由として、商品の調達も販売も、主に消費者個人との間で直接行っていることを挙げている。

「私たちが取りそろえる在庫は、みなさんのクローゼットが供給源です」と語るデイビスは、「マイクロレベル」での調達を続けていること、つまり「消費者から直接買い取った商品を、消費者に直接販売していること」が成功の主な要因だと説明する。

ただ、デイビスによると、商品を廃棄すべきではないとする消費者の圧力が高まる中、各ブランドが需要や価格を引き上げるため、リセールや商品の処分に対する態度を変え始めていることから、同社の従来のビジネスも今後、変わる可能性があるという。

コロナ禍が影響


高級ハンドバッグや高級ジュエリー、ウォッチの需要を追跡調査しているファッションファイルは、どの商品の需要が増えているかについて常に把握している。例えば、人気が高いエルメスのバッグ「バーキン」の価値は、2018年から2021年までの間に32%上昇。「ケリー」は同じ期間に、47%値上がりした。

また、シャネルのミディアムの「フラップバッグ」は、ここ3年間で64%価格が上昇。サンローランやグッチ、ルイ・ヴィトンのバッグも、値上がりが続いているという。

アクセサリーでは今年、ティファニーの売り上げが前年比で29%増加。ヴァンクリーフ&アーペルも、同20%以上増えている。ブルガリやカルティエ、デビッドユーマンも人気だ。

昨年以降、最も注目を集めているのはカルティエのウォッチ「タンク」。検索数は、前年から71%増加したという。ロレックスは15%増、オメガは28.5%増、パネライは125%増などとなっている。
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編集=木内涼子

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