英クリスマスツリー、みすぼらしいと物議 ノルウェーは交換応じず

Hollie Adams/Getty Images

ロンドンのトラファルガー広場では1947年から毎年、ノルウェーが第2次世界大戦中の英国からの支援を記念して寄付するクリスマスツリーが設置されている。しかし今年は、贈られたツリーがみすぼらしいとの苦情が噴出。多くの人が枝葉のまばらさを指摘したが、オスロの議会はツリーの交換には応じないことを決めた。

ツリーからのつぶやきを投稿する公式ツイッターアカウント(@trafalgartree)は、ノルウェーの決定を擁護。自分の枝はまばらなのではなく、新型コロナウイルス関連の規制を守って「ソーシャルディスタンス」を確保しているのだと冗談を飛ばした。

地元ウェストミンスターのアンドルー・スミス区長は声明で、「われわれは、毎年このような贈りものをしてくれるノルウェー国民に大変感謝している」と表明。ツリーの「形と大きさは変わるかもしれない」ものの、「両国間の友情や、困難の中で育まれた揺るぎない絆を思い出させてくれるものだ」とした。


Matthew Chattle/Future Publishing via Getty Images

皮肉なことに、この騒動により、ツリーの姿を自らの目で確かめようとする人が増え、観光促進につながっているようだ。ツリーは公式ツイッターアカウントでこの論争の総括として、「大事なのは中身であることを忘れず、感謝と親切な気持ちを持ちましょう。皆さんがとても安全で楽しいクリスマスを送れますように」と投稿した。

編集=遠藤宗生

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