キャリア・教育

2022.01.24 08:30

レイ・イナモトが考える「世界に通用するキャリア」の作り方

鈴木 奈央
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世界では、多くの人が、大量の時間を人生通して仕事に注ぐ。それがイコール、キャリアでもある。社会に貢献ができ、仕事を通してウェルビーイングを目指してキャリアを積むことができれば、少しでも世の中はいい方に向かうのではないだろうか。僕がキャリアの話にウェルビーイングを持ち込むのはこういう理由だ。

では、キャリアのウェルビーイングをどうすれば得ることができるか? そして、今後も変化し続ける未来をどう生き抜くか?

それを考えるために、僕はキャリアを5つのステップで捉え、次のように戦略的に新しい力を積み上げていく必要があると考える。

1. 最初に備える「自立」(Independence)
2. 若いうちに培う「技巧」(Craftsmanship)
3. 実践を通して学ぶ「戦略」(Strategy)
4. 行動で示す「牽引」 (Leadership)
5. 社会に貢献する「影響」 (Influence)

計画よりも戦略を


一つひとつのテーマは次回以降の記事で掘り下げるとして、最後に一つ前提を共有したい。僕が提案するのは、「計画」ではなく「戦略」であるということだ。

計画とは、ある順番で物事を進めたり、予定を立てて実行するものだ。未来に向けて計画を立てるのはとても良いことだが、順番通りに進まないと、そこで崩れてしまう。一方、思考は、いつ身につけても遅くはない心構えであり、考え方だ。

大事なのは失敗しないことではなく、失敗した時にどう起き上がるか。それに必要なのは計画より心構えであり、思考である。

年齢問わずこれからのキャリアに、そして時代にどう向き合うか。今回の連載では、それらの課題を戦略的に考えてみたいと思う。

文=レイ・イナモト

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