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ライフスタイル

2021.12.13 17:00

コロナ禍で最も悪影響を被ったのは若いZ世代

Marino Bocelli / EyeEm / Getty Images

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって生活に悪影響が出たと回答した人の割合は、ミレニアル世代(25歳から40歳)やX世代(41歳から56歳)と比べて、Z世代(13歳から24歳)のほうが多かった。

MTVエンターテインメント・スタジオとAP通信社が2021年12月6日に共同発表した調査で明らかになったこのデータは、若い世代のほうが、メンタルヘルスや人間関係で苦労を強いられていることを浮き彫りにした。

調査結果によると、「パンデミックの影響で、教育を受けたりキャリアを積んだりすることが以前より難しくなった」と回答したZ世代は半数弱(46%)いた。一方、ミレニアル世代は36%、X世代は31%だった。この調査にあたっては、13歳から56歳までの3764人を対象に、電話かオンラインによる聞き取りが行われた。

友人関係の維持については、Z世代の45%が、パンデミックによって難しくなったと回答した。それに対し、ミレニアル世代は41%、X世代は39%だった。

この傾向は恋愛関係にもついてまわり、「恋人との関係を続けるのが難しくなった」と回答したZ世代は40%。一方、X世代は33%、ミレニアル世代は32%だった。

パンデミックのせいで「心の健康を維持することがかなり難しくなった」と回答した割合は、どの世代でもほぼ同じで、Z世代が49%、X世代が48%、ミレニアル世代が47%だった。

「楽しみをなかなか見つけられない」という悩みも3世代に共通しており、X世代が56%、Z世代が55%、ミレニアル世代が52%と、ほぼ一様の割合だった。

新型コロナウイルスの感染が拡大した当初は、他のどの世代よりも影響を受けやすかったのがZ世代だった。社交やキャリア形成の中心である授業がオンラインになったためだ。しかしその後は、大半の学生が、完全対面かハイブリッド型の授業へと戻っている。

Z世代より下の世代となる12歳から15歳の子どもも、2021年5月に新型コロナウイルスのワクチン接種対象となったが、16歳以上と比べると何カ月も出遅れたかたちだ。米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、米国では2021年12月9日現在、12歳以上の全人口のうち、ワクチンを2回接種し終えた人の割合は70%に達した。しかし、新たな変異株「オミクロン株」の発生と、全米各地で新規感染者が増加傾向にあることが、日常生活の再開とパンデミックの完全な終息を脅かしている。米国では現在、1日平均で12万人を超える新規感染者が報告されている。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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