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Asia

Malte Mueller / Getty Images

インドネシアのデジタル市場が成長を続ける中で、ジャカルタに本拠を置くアーリーステージに特化したベンチャーキャピタルのACベンチャーズ(AC Ventures)は、3つ目のファンドに2億500万ドルの資金を確保した。

ファンドIIIと呼ばれる同社の3号ファンドには、世界銀行の国際金融公社(International Finance Corp)や、アブダビ政府のAbu Dhabi Developmental Holdings の投資部門のDisrupt ADなどが参加している。今回の調達により、ACベンチャーズの運用資金総額は約3億8000万ドル(約430億円)に達した。

ACベンチャーズの創業者でマネージングパートナーであるエイドリアン・リーは、「新興市場で事業を立ち上げてきた起業家としての自らの経験を生かし、急速に規模を拡大するスタートアップを支援していく」と述べている。

ファンドIIIは、昨年3月の最初のクローズ以降、対象となる35社のスタートアップ企業のうち30社に投資している。投資先の中には、Shipper、Stockbit、Ula、Aruna、BukuWarung、CoLearnなどの、すでに評価額が1億ドルを超えた企業がある。また、デジタル決済のXenditと自動車売買プラットフォームのCarsomeは、すでにユニコーンの地位を獲得している。

グーグルとテマセク、ベインキャピタルが合同で発表した調査結果によると、インドネシアは東南アジア最大のインターネット経済国となり、デジタルエコノミーのGMV(流通取引総額)は今年700億ドルに達し、2025年には1460億ドルに成長すると予測されている。これは、今年のGMVがそれぞれ300億ドルと210億ドルと予測されているタイやマレーシアと比較すると、2倍以上の規模だ。

ACベンチャーズの投資先の新興企業は、セコイアやタイガー・グローバルなどの世界的な投資家から5億ドル以上のフォローオン資金を得ることができたという。

同社の創業パートナーのパンドゥ・シャハリールは、「コロナ禍の逆境に直面したインドネシア経済の回復力は、インターネット分野に大きな機会を与え、エグジットの状況も加熱している」と述べている。

ACベンチャーズは、インドネシアのVCのAgaeti Venture CapitalとConvergence Venturesの合併により、2019年に設立された。同社のパートナーは、2014年からインドネシアのアーリーステージのテック系企業に投資しており、ファンド全体で100社以上のポートフォリオを持っている。ACベンチャーズは、インドネシアに特化したアーリーステージのVCとしては最大級の規模を誇っている。

編集=上田裕資

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