限界を設ける考えを克服し、起業家として活躍する方法

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誰もが少なくとも、人生に一度は自己疑心や自分に限界を設ける考えを持ったことがある。起業家は特に起業の初期段階でこうした感情を経験しやすく、それが原因で行き詰まってしまいがちだ。毎日前進を続けられるよう、限界を設ける考え方の克服方法を学ぶことが重要だ。

私は、充実し繁栄する事業構築のため起業家を支援する戦略家でビジネスコーチのダネレ・デルガドに話を聞いた。デルガドは、自信を構築し、困難な時を乗り越え、集中力とやる気を維持し、限界を作る考えを克服する方法について次の5つのアドバイスを共有した。

1. 理由や目的を見出す


起業家としての一歩を踏み出し自分一人で活動を始めることは恐ろしいことかもしれないが、それにより自分自身と他者に非常に大きなものがもたらされる可能性がある、とデルガドは語った。「あなたから誰も奪えないものや毎日活用できるスキルセットを構築し、心の中にある本質的価値や理念、ビジョン、価値観を見つけてその上に何かを構築すること」(デルガド)

ビジネスの構築は最終的に他者の支援につながり、助けられる人の数は多い方がよい。この知識を基にして自分自身の動機や目的意識を見出そう。デルガドはこれを、最初の一歩を踏み出すためだけでなく、困難なときでも諦めず前進を続けるための強力な動機としている。

「支援できる人の顔を知っていれば、今日取り組みを始め、絶対に諦めることなく、疲れることも寝過ごすことも絶対にない」と述べたデルガドは「誰かを助けるたび、私たちは自分自身も助けていると思う」と語った。

2. 自信をつける


あなたには、自分自身のナラティブを書いたり書き直したりする力がある。自己疑心から出る心の中での独り言が前進を阻んでいることが分かった場合はなおさらだ。

「なぜ何かを行動に移さないのかについては、誰しも言い訳と真実がある」とデルガド。電子メールのリストやソーシャルメディアのフォロワーの数が十分ではないこと、コンテンツがまだ準備できていないこと、事務的な部分で行き詰まっていることなどが原因となりがちだ。

しかし多くの場合、障壁となっているのはあなたの考え方だ。事務的な部分で行き詰まっているのは、失敗することを心の底で怖がっているか、自分に制限をかける別の考え方を持っているためかもしれない。あなたの前進を阻むのは自己疑心で、あなたが思いつく理由は疑いの現れでしかない。
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翻訳・編集=出田静

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