ビジネス

2021.12.13

ジョブ型も手段のひとつ。強い組織に必要な「タレントマネジメント」とは

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把握し、支援し、計画する


一言で言うと、社内のどこにどんな才能があり、個々がどんなキャリアを歩み、何を目指し、どんな道を歩み、今その道程のどこにいるのか、どんなことに悩んでいるのか、を把握することだ。

把握することにより、社員が進みたい道を進めるよう支援し、またそれを会社のミッションとマッチングさせることができる。これは大企業が社員データベースを拡充させ、情報を集め、整理し、仕組みを作るのみならず、どんな小さな組織でもできることだ。

そして、チームからメンバーが抜けていくことに備えて、サクセッションプランニングをしておく。それはつまり、後任の育成であり、採用見込みを立てておくことにもつながる。

ビジネスによってキャリアの区切りの期間は異なるが、例えば、3年が一区切りになるような仕事の場合、2年半位たったタイミングから次のチャレンジについて対話をし始める必要があるし、後任をどうするかも考えていく必要がある。

今、そこで活躍している人が、これからもずっとそこにいるとは限らない。リーダーは、どうやってその人のキャリア構築を支援するか、自チームの成長を続けていかを同時に考えなければならない。

ますます加速していく個の時代、タレントマネジメントはリーダーにとって必須のスキルになる。そしてもちろん、リーダーであるあなた自身も、自らのキャリアについて、考え、行動していかなくてはならない。

文=西野雄介

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