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2021.12.11 08:00

「環境に優しいデリバリー」目指すオランダ企業Pieter Potの挑戦

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サステナビリティを重視した食料雑貨のデリバリー企業の「Pieter Pot」が、欧州での事業拡大のために900万ユーロ(約11.5億円)を調達した。
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オランダのスタートアップであるPieter Potは、フードデリバリーで発生するプラスチック廃棄物の削減を目指しており、2022年に英国やフランス、ドイツ、スカンジナビア諸国への進出を計画中だ。

今回の資金調達は、ETF Partnersが主導し、SHIFT InvestやThe Future Food Fund、IQ Capitalらが参加した。Pieter Potは、サーキュラー・エコノミー(循環型経済)と包装ごみの削減にフォーカスすることで、競争が激しいフードデリバリー市場で差別化を図ろうとしている。

ロッテルダムを拠点とする同社によると、プラスチックの使用量は急増し続けている一方で、リサイクル率は低く、大量のプラスチックが埋立地に埋められているという。さらに、プラスチックの生産は大量の二酸化炭素を排出する。
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2019年に設立されたPieter Potは、食料雑貨を再利用可能なプラスチック容器に入れて翌日に配達し、その容器を回収して洗浄し、再利用している。同社は、これまでに70万個以上の容器を使って配達を行ってきたという。

「パッケージを再利用可能なものに変えることで、人々の消費パターンを根本的に変えることができる」と、Pieter PotのCEOのJouri Schoemakerは述べている。

Pieter Pot社は、サステナビリティと廃棄物の削減に注力することで、競争が激しいフードデリバリー市場で際立った存在になろうとしている。先日は、食料品や日用品を15分で配達する設立間もないデリバリーサービスの「ジョーカー(JOKR)」が、新たに2億6000万ドルを調達し、評価額を12億ドル(約1360億円)に引き上げたが、これは、この分野に対する投資家の期待の大きさを示している。

今回の調達を主導したETF Partnersの投資マネージャーのTomer Strikovskyは、「Pieter Potは、規模はまだ小さいが持続可能でスケーラブルなビジネスモデルを持っている」と述べた。今回の調達には、再利用可能なパッケージに特化した企業のThe Modern Milkmanも参加した。

編集=上田裕資

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