サンドボックスは、香港のブロックチェーンゲームのユニコーンのアニモカブランズ(Animoca Brands)の傘下にあり、プレイヤーは仮想世界を構築し、ゲーム内の土地やアイテムを収益化できる。また、その所有権はNFTとして取引される。
チェンは12月9日、サンドボックスに投資して、ゲーム内の最大級の土地の区画を取得すると発表した。彼はバーチャル空間に「イノベーションハブ」を設立し、香港・マカオと中国の広東省の9都市(グレーターベイエリアと呼ばれる地帯)の成功したスタートアップを紹介していくという。
ここに参加する10社には、香港の物流分野のユニコーン企業のLalamoveや、遺伝子検査のスタートアップのプレネティクス(Prenetics)、ハイテクアクセサリーのCasetifyなどが含まれており、いずれの会社もNFTや没入型のエクスペリエンスを提供するという。
「デジタルの世界は常に進化しており、我々はメタバースを継続的に探求・開発することで、この変化の最前線にいる必要がある」とチェンは述べた。
香港の大富豪のヘンリー・チェン(鄭家純)の息子であるチェンは、ゲームやSNS、暗号通貨、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)テクノロジーを組み合わせた仮想空間であるメタバースに深く関わってきた。
5月に彼のベンチャーキャピタルのC Venturesは、ロサンゼルスに拠点を置くバーチャルスニーカーとデジタルコレクタブルのNFTプラットフォームを提供する「RTFKT Studios」の800万ドルの資金調達ラウンドに参加した。また、8月にはシンガポールの暗号通貨ネオバンクのMatrixportの1億ドルの資金調達にも参加していた。