その資産の合計額は1671億ドル(約19兆円)で、2020年のリストに入ったビリオネア12人の資産の総額より、167億ドル多くなっていた(12月3日の終値に基づき推計)。
自らその富を築いたか、あるいは家族から継承したこの14人の女性たちは、いずれも世界に大きな変化をもたらした人たちだ。1位のマッケンジー・スコットは、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスの元妻。群を抜く巨額の資産を手にした彼女は、離婚後は慈善家として活動している。
また、自ら創設した慈善団体、エマーソン・コレクティブを通じて活動するローレン・パウエル・ジョブズ(32位)も、継承した資産を基に大規模な寄付活動を行っている。
このリストには、新たにビリオネアになった女性たちも含まれている。その一人が、ビル&メリンダゲイツ財団を通じて慈善活動を行ってきたメリンダ・フレンチ・ゲイツ(5位)だ。フレンチ・ゲイツは2015年、女性の投資と起業を支援するピヴォタル・ベンチャーズを立ち上げている。
歌手のリアーナ(68位)も、今年ビリオネアの仲間入りを果たした一人。音楽活動だけでもすでに相当の財産を築いていた彼女だが、コスメブランド「フェンティ・ビューティー」、ランジェリーブランド「サヴェージ×フェンティ」をはじめとする事業によって、さらにその富を拡大している。
インド出身のファルグニ・ナヤル(88位)も、コスメ・ファッション小売のナイカ(Nykaa)を創業したことにより、今年に入って保有資産を10億ドル以上に増やした。
母国の金融大手コタック・マヒンドラ・グループに勤務、マネージングディレクターも務めたナヤルは、貯蓄した200万ドルを元手に2012年に起業。クリニークやボビイブラウンなど世界的な美容ブランドの製品を、インド国内で販売している。