アマゾンのAWSで障害、配達中の荷物がバンに閉じ込められる

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アマゾンのAWSで米国時間12月7日に障害が発生し、NetflixやDisney+などの複数のサービスに問題が発生した。また、今回の障害はアマゾンの配送にも影響を及ぼしており、ホリデーシーズンのショッピングが本格化する中、憂慮すべき事態となっている。

匿名の配送業者がブルームバーグに語ったところによると、ドライバーとのコミュニケーションに使用する社内アプリが機能していないため、荷物がバンの中で閉じ込められ、配達できない状態になっているという。

自家用車を使って荷物を配達するAmazon Flexの配達員も、ログインできず、配送の割り当てを受けられない状態という。

コミュニケーションアプリの「Amazon Chime」に掲載された社内メモによると、アマゾンは「現在、ネットワーク全体の技術的な障害を監視している」と述べ、障害のためにドライバーが配達を続けられない場合、近くの安全な場所で待機することを求めていると、CNBCが報じている。

仕事ができない倉庫の従業員や配達員は、サービスが再開されるまで休憩室で待つように伝えられたという。

7日の午後3時30分(米国東部時間)に、AWSはステータスダッシュボードに、障害の原因は「複数のネットワーク機器の障害」であり、「完全復旧までの時間は不明」との情報を掲載した。

アマゾンの広報担当者はフォーブスの取材に対し、この障害は「アマゾンのオペレーションや顧客に影響を与えている」とし、「AWSチームは可能な限り迅速に問題を解決しようとしている」と述べた。

AWSでは、7日(米国東部時間)の午前11時頃から障害が発生し、午後には、Ring、Roku、マクドナルド、アマゾンアレクサなど、AWSに依存している約50のウェブサイトで障害が発生した。

今回のAWSの障害は、ここ最近フェイスブックやインスタグラム、スナップチャット、グーグルなどの大手を悩ませている一連のサービス障害の中で最も新しいものだ。

編集=上田裕資

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