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Elliott Cowand Jr / Shutterstock.com

玩具販売大手のトイザらスは12月中旬、ニュージャージー州の巨大モール「アメリカン・ドリーム」に常設店舗をオープンする。これは、2017年に経営が破綻した以後では米国で初となる店舗であり、現在のオーナーによる、トイザらス・ブランドを復活させようとする試みの一環だ。

総面積2万平方フィート(約1860平方メートル)に及ぶこの新店舗は、2つのフロアからなり、カフェやアイスクリームパーラーのほか、2階から1階に降りられるすべり台など、子どもが喜ぶアトラクションが併設される。

この新規開店により、アメリカン・ドリームを運営するトリプル・ファイブは、7年前に出店予定のテナントと交わした約束を果たせることになる。当時トリプル・ファイブは、ニュージャージー州にあるメドウランズ・スポーツ・コンプレックスに隣接するこの巨大プロジェクトについて、トイザらスのフラッグシップ・ストアが入店する予定だと述べていた。

同計画が表明された当時のトイザらスは、資本構成が今とは全く異なっていた。当時はまだ、2017年に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、米国の全店舗が閉鎖に追い込まれる前ではあったものの、同社はすでに苦境にあった。コスト削減の一環として、ニューヨーク市のタイムズスクエアにあった旗艦店の閉店などを行っていたのだ。

タイムズスクエアの旗艦店と、5番街にあった傘下のFAOシュワルツの店舗は、マンハッタンの観光名所となっていたが、同社は2014年、この主要2店舗について、アメリカン・ドリームへの移転を決めた。だが、この計画は2017年にトイザらスが破産法の適用を申請し、その後米国での事業を清算したことで、いったんは白紙に戻った。

現在進行中のトイザらスの復活劇でタクトを振るうのが、ニューヨークに本拠を置く投資会社WHPグローバルだ。同社は2021年1月、米トゥルー・キッズの支配株主となった。トゥルー・キッズは、トイザらスおよび「ベビーザらス」ブランドの権利を保有し、米国外にある約900のトイザらス店舗についてライセンスを供与していた。

WHPグローバルが2021年1月にトイザらスの権利を取得した際、同社のイェフダ・シュミッドマン会長兼最高経営責任者(CEO)は、同ブランドがかつて持っていた魔法のような魅力を取り戻したいとの意向を示していた。シュミッドマンは買収を発表した際に、トイザらスは「私たちすべてにとって、幸せな時間、最高に楽しい時間と結びついたブランドだ」とコメントした。

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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