シュミッドマンは12月1日、アメリカン・ドリームに実店舗をオープンすることを発表した際に、この開店は、「米国における我々の事業拡大計画が全速力で進んでいることの証だ」と述べた。「我々は、この世界的なブランドを成長させる新たな章へと進んでいる」
「アメリカン・ドリームは、唯一無二で他の追随を許さない大型ショッピングセンターであり、バラエティ豊かなエンターテインメント体験を提供し、ファミリー層にとって格好のお出かけスポットとなっている」とシュミッドマンは述べ、この場所にトイザらスの店舗をオープンすることに「何の迷いもなかった」と述べた。
トイザらスの店舗がオープンする予定の区画は、アメリカン・ドリーム内のアミューズメントパーク「ニコロデオン・ユニバース」や「ドリームワークス・ウォーターパーク」にもほど近い。
トイザらス・ブランドがまったく新しいショッピング体験の創出を試みるのは、以前のオーナーや経営陣の時代を含めて、今回で少なくとも4回目だ。以前は、ニュージャージー州エリザベスに実験的なメガストアをオープンし、誕生日パーティーのようなイベントや、子ども向けのフォトスタジオやヘアサロンの利用体験を、おもちゃのショッピングと融合しようと試みたこともあった。
また、2001年にオープンしたタイムズスクエアの旗艦店も、屋内観覧車、カフェ、リアルに動く巨大ティラノサウルスの模型、おもちゃのノンストップ実演展示などを擁し、新たな体験を提供する実験的な試みを行っていた。
さらに、経営破綻後に親会社となったトゥルー・キッズの経営陣も、リテール・アズ・ア・サ-ビス(RaaS)企業のb8ta(ベータ)と組んで、米国のショッピングモールに10店舗を試験出店する計画を打ち出し、トイザらス・ブランドの再生を模索した。
この計画に従い、2019年のホリデーシーズンにまずはポップアップ・ストア2店舗が開店したが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、すぐに休業を余儀なくされた。その後、一度は営業を再開したものの、2020年末に完全撤退が決まった。
アメリカン・ドリームにとって、トイザらスの店舗は、アミューズメントパークやテーマパークにも匹敵する、多くの家族客を引き寄せる目玉施設となる可能性を秘めている。親たちにとってこの新店舗は、我が子に楽しい体験をプレゼントできる場所だ。しかも、たとえ子どものおねだりに負けておもちゃを買ってあげたとしても、その出費は、アミューズメントパークやウォーターパークのチケット代よりもずっと安く済むはずだ。