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2021.12.07

【12月第1週資金調達まとめ】セカンドホーム・サブスクリプションサービスのSanu、総額22億円を調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、12月1週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

Sanu


調達額:22億円
調達先:静岡銀行 / 山梨中央銀行 / 東和銀行 / 滋賀銀行 (いずれも融資)
備考:他個人投資家含む / 滋賀銀行は観光遺産産業化ファンドを通して出資

自然と共にある生活 “Live with Nature.”を提案するライフスタイルブランド「SANU」を展開するスタートアップ 。

「SANU」は、人と自然が共生する社会の実現を目指して作られたライフスタイルブランド。急激な都市化が進むこの世の中で、現代の人々は自然と触れ合う機会が減少している。そこで、あらゆる人々が自然と調和し、楽しく、健康的に暮らしていくためのライフスタイルの創造を目指し設立された。

都市をベースにした日常生活の延長で、繰り返し自然に通うライフスタイルを多くの方に楽しんでもらうため、月額50000円からのサブスクリプションを採用。自然の中に、もう一つの家がある暮らしを提案していく。

2021年12月には静岡銀行、山梨中央銀行、東和銀行、観光遺産産業化ファンド、個人投資家を引受先とした総額約22億円の資金調達を実施。

今回の資金調達により、SANU 2nd Homeの展開先での土地取得・SANUキャビン建設と地域経済と一体化した新しい宿泊サービスの提供を目指す方針だ。

ウェルモ


調達額:20億4000万円
調達先:DGインキュベーション / DGベンチャーズ / アフラック・イノベーション・パートナーズ / カタリストキャピタル / ソマール / ツクイキャピタル / フェムトパートナーズ / プライムロック・インベストメント / 凸版印刷 / 東京大学協創プラットフォーム開発 / 東京海上ホールディングス / 第一生命保険
備考:シリーズCラウンド / 東京海上ホールディングス・凸版印刷とは資本業務提携

ケアマネジャーのケアプラン作成業務を支援するAIエンジン「ミルモぷらん」の提供をしているスタートアップ。

「ミルモぷらん」は介護・看護・リハビリ職の知識・経験を学習し、最適なケアプランを作成するまでに必要となる事務作業や情報収集をサポートするサービス。ケアマネジャーが相談支援業務に集中する心と時間の余裕の創出を目的としている。

また、同社は地域の介護情報の可視化を推進し、ニーズに合った介護サービスの選択を支援するデータベース「MILMO net」も展開している。

超高齢社会の到来に伴う需要の増加が予測される介護領域において、サービス利用者とケアマネジャー・事業者の双方の支援のためのプラットフォーム構築を推進している。

2021年11月には、シリーズCラウンドにおいてDGベンチャーズ、Aflac Ventures 、東京大学協創プラットフォーム開発、東京海上日動火災保険など12社を引受先とする20.4億円の第三者割当増資を実施。

東京海上ホールディングスや凸版印刷とは新たに資本業務提携契約も締結し、累計資金調達金額は約41.2億円となった。

今後、同社が保有する在宅介護ビッグデータ×AIのノウハウや在宅介護プラットフォームと、各社が保有する技術・製品等を掛け合わせることで、新たなサービス開発・ビジネスモデルを構築し社会課題解決の推進を目指すとしている。
次ページ > 自律移動ロボットや国際宇宙ステーション実験対象品の打上げプロジェクトサポートほか

文=STARTUP DB

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