トランプメディアCEOに「反ツイッター」の共和党議員が就任

デビン・ニューネス / Getty Images

ドナルド・トランプの信奉者として知られる共和党議員のデビン・ニューネス(Devin Nunes)が、年内に議員を引退し、トランプ・メディア&テクノロジー・グループのCEOに就任する。

トランプ・メディアは12月6日のプレスリリースで、ニューネスが1月から新たな職務に就くと発表した。ニューネスは、有権者に宛てた書簡で、“新しい機会”を追求するために2021年末に下院を去ると述べている。

同社は、「トゥルース・ソーシャル」と呼ばれるSNSを立ち上げて、リベラル系メディアに対抗していくと宣言している。

トランプはプレスリリースの中で、「デビンは、リベラル系メディアやビッグテックが米国を偉大にする自由を破壊することを阻止しなければならないことを理解している」と述べた。

ニューネスは2003年から議会に所属し、2015年から2019年まで下院情報特別委員会の委員長を務めていた。同委員会は、2016年の大統領選挙に干渉しようとしたロシアの取り組みについての調査を指揮し、ロシアがトランプ陣営と共謀した証拠はないと結論づけていた。

彼は、2019年のトランプの弾劾公聴会では、断固たるトランプの擁護者としての立場をとった。トランプは大統領退任の直前の1月に、ニューネスに大統領自由勲章を授与し、彼が「現職の米国大統領を倒そうとする陰謀」を阻止することに貢献したと述べていた。

ニューネスは、1月6日の国会議事堂での暴動の後にトランプを追放したツイッターが、保守派に対する偏見を持っていると非難した。2019年に彼は、ツイッターと3人のユーザーが彼の名誉を毀損する投稿を行い、2億5000万ドル(約280億円)の損害を与えたとする訴訟を起こしていた。

バージニア州の裁判所の判事は昨年、ソーシャルメディア企業は自社プラットフォームに投稿されたコンテンツの発行者とはみなされず、責任を負わないとする通信品位法を理由に、ツイッターをこの訴訟で免責していた。

編集=上田裕資

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