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2021.12.07 06:00

コロナ禍で増える女性への暴力、3人に1人が虐待を経験

Kittisak Jirasittichai / EyeEm / Getty Images

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生涯のうちに虐待を経験する女性は、およそ3人に1人だという。また、2017年には毎日約137人の女性が、家族によって命を奪われていた。これらは単なる統計でなく、世界中の女性と少女たちが直面している現実だ。
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これ以上悪化することなどあり得ないといえる状況だが、国連は、「新型コロナウイルスのパンデミックでも、人道的危機や紛争、気候災害の発生時でも、危機の時には被害に遭う女性が増加する」と警告している。

国連女性機関(UN Women)は、パンデミックが始まって以降の13カ国の女性たちの状況について調査を実施、11月末に報告書を発表した。それによると、「自分または知人の女性が何らかの形の暴力を受けている」という女性は、3人に2人となっている。

さらに、こうした女性たちは、十分な食事も取ることができない状況にある可能性が高いという。だが、この人たちの中で、警察に被害を届け出ると答えたのは、わずか10人に1人にとどまっている。
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勇気を出した女性たちを紹介


国連女性機関は、虐待の被害に遭い、その後シェルターに保護された女性たちの経験を、暴力とそれに対する具体的な対応の例として紹介している。その一人、高校を卒業してすぐに結婚したバングラデシュ人のロメーラさんは、夫について次のように話している。

「夫は残虐で、私は拷問を受けていました。妊娠したときにも、ひどく殴られたことが原因で流産しました。私はほとんど毎晩、泣き疲れて寝ていました。自殺したいと思っていました」

虐待を続ける夫から逃れたロメーラさんは、日本政府からの資金援助により運営され、国連と提携しているシェルターに避難している。

モロッコ人のレイラさんは、何かについて意見が異なるたびに、パートナーから暴力を受けていたという。

「性的な暴力、精神的な虐待など、あらゆることに耐えていました。彼は時間を追うごとに、どんどん暴力的になっていきました。私は完全に、彼に支配されていました」

「抵抗することなどできない」と思い込まされていたレイラさんが、警察に届けようと決意するまでには、長い時間がかかったという。
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編集=木内涼子

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