コロナ禍で増える女性への暴力、3人に1人が虐待を経験

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私たちがまず理解すべきこと


女性に対する暴力をなくすため、私たちがまず理解しておくべきことは、「暴力にはさまざまな形がある」ということだ。国連は、「女性に対する暴力の撤廃に関する宣言」で、性差に基づく暴力は、公的、私的を問わず、いかなる場で振るわれたものでも「暴力である」と定義している。

その暴力には、身体的、性的、精神的なものが含まれ、配偶者やパートナーによる殴打などの暴力やレイプ、未成年に対する性的虐待のほか、フェミサイド(女性嫌悪殺人)、性器削除、強制結婚、児童婚、望まない性的な誘いかけ、ストーカー行為、街なかでのハラスメント、サイバーハラスメント、奴隷にすることや性的搾取などを目的とした人身売買など、さまざまなものがある。

暴力にはこうした幾つもの異なる形態があると認識しておくことが、暴力を防ぐことにもつながる。女性に対する暴力をなくすためには、すべての人が、それぞれの役割を果たす必要がある。

編集=木内涼子

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