ビジネス

2021.12.13

花のサブスク・ブルーミーが業界を刷新 「人に贈る」から「自分で飾る」へ

Crunch Style 代表取締役CEO 武井亮太


業界構造を変え、最高の顧客体験を




サービスも組織も順調に拡大し、今後はどこへ向かうのか。「レガシーな業界なので、まだ道半ば」だと武井は言う。

目下の課題は、物流の改善だ。ブルーミーは一見すると花を送っているだけで参入障壁が低いと思われがちだが、「高品質な花を届け続ける」のは難易度が非常に高い。武井は、まだ満足できるレベルではないと言い、現状を精緻に分析し、データドリブンで改善を進めている。

データ化や分析、さらにはDXに関しては花業界の課題でもある。例えば、花屋では花のロスが3、4割出てしまうが、それは、仕入れや販売の管理、あるいは業者の物流の情報がデータ化されればある程度防ぐことができる。

ブルーミーは、サブスクサービスという特性から、会員数をもとに仕入れ計画を立てることができる。また、届けた花がユーザーの自宅でどれぐらい保ったかという情報も、花のロス削減に役立てられる。

「将来的にはCrunch Styleが主導して花の生産から流通までを整えていきたい」と武井は大きなビジョンを描いている。どの家庭も、いつも新鮮な美しい花で溢れている日常が訪れる日も近いかもしれない。

連載:ゼロイチの創り方を考える
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文・写真=入澤 諒

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