ビジネス

2021.12.06

メンバー間の連携を強化した、シンプルな仕組み|バルクオム 野口卓也 #3

バルクオム代表取締役CEO 野口卓也


もちろん各自が生産性を高めてハイパフォームしないと我々の目標を達成できませんので、スキル面も厳しくチェックしています。

しかしそれよりも、長期的にどのようにキャリアを考えていて、そこに対してバルクオムが目指す世界がどのようにフィットしているのか。ビジョンへの共感度を最も大切に採用するよう心がけています。

──ビジョンへの共感度はどのようにして見極めていらっしゃいますか?

本当にグローバルブランドを作りたいかどうかは、少しお話すればすぐにわかります。

例えば「この10年でグローバルブランドになった日本の会社は?」と聞いても、普段アンテナを張ってない人は一社も答えられないんですよね。

本気で世界を目指しているのであれば、自然と日々の情報にアンテナを張っているもの。その感覚は一朝一夕で身につくものではないので、比較的簡単に見極められるのかなと思います。

──今後の展望についてお聞かせください。

BULK HOMMEという単一ブランドだけで世界No.1の売上シェアを獲る。このことに今後も腐心していくことには変わりはありません。

その観点で申し上げると、海外展開は直近1年で本格的に取り組んできています。アジア、欧米で日本と同じように再現性のある方法でシェアを伸ばしていくことが、次の会社としての挑戦です。

まだまだスタートアップ業界で海外で成功したサービスは少ないのが現状ですので、久々に日本から世界中に認められるブランドが生まれたと思ってもらえるよう、海外を攻略していきたいと思います。

──では最後に、記事の読者であるみなさんにメッセージをお願いいたします。

私が最初に起業したのが2009年。当時は20歳くらいだったのですが、10年以上スタートアップをやってきた中で、投資家も起業家も増え、良いサービスやプロダクトを作る人が非常に増えています。

一方で、まだまだ海外市場にチャレンジしているスタートアップという観点でいうと少ないというのが実情だと思います。

我々はメンズスキンケアという一見するとバーティカルな(大きな産業の一部、あるいはニッチ)市場と思われがちですが、実際には非常にポテンシャルの高い市場で戦っています。そしてこのメンズスキンケアという世界で、グローバルで成功していきたいと思っています。

そんなビジョンに向けて、一緒に戦っていってくれる仲間を常時募集しています。もしご興味がある方は、ぜひウェブサイトなどでご覧ください。お待ちしています。


野口卓也(のぐちたくや)◎1989年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部中退。ITベンチャー等複数の企業を立ち上げ、2013年にBULK HOMME事業を開始。2017年、組織再編を経てバルクオムを設立、代表取締役CEOに就任。

文=下平将人 提供元=DIMENSION NOTE by DIMENSION, Inc 編集=露原直人

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