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2021.12.05 08:30

自社のブランド力は、フリマアプリで分かる|バルクオム 野口卓也 #2

バルクオム代表取締役CEO 野口卓也

バルクオム代表取締役CEO 野口卓也

「メンズスキンケアブランド世界シェアNo1」というミッションを掲げ、男性向け化粧品ブランド「BULK HOMME(バルクオム)」を展開するバルクオム。 今年に入りTVCMの放映を開始し、このコロナ禍でも堅調に売上を伸ばすなど、メンズビューティー市場を牽引する急成長ベンチャー企業だ。 そんな同社の代表取締役CEO 野口卓也(のぐちたくや)氏に、起業家にとって重要な素養や、ブランドづくりなどについて、DIMENSIONの下平将人が聞いた(全3話中2話)

第一話大学中退後に立ち上げたウェブサービスから「美容知識ゼロ」のスキンケア事業に乗り換えた理由


戦略は「90点よりも50点×10本」


──第一話でお話しされた「メンズスキンケアブランド世界シェアNo1」を目指す上での戦略についてお聞かせください。

「LEAN(リーン)」な戦略づくりが大切だと思っています。

リーンな戦略とは必要最小限の動きで、ファクトを積み上げる戦略です。

例えば、筋の良い90点の戦略を1つ作り込むよりも、50点でいいから戦略を10本走らせて検証し、実績を積み上げる戦略をとっています。我々のメインターゲットである若い男性に一番刺さるデジタルマーケティングに関しては、あらゆる媒体にあらゆる訴求方法で徹底的に検証をやりきってきた自信があります。

このリーンな戦略検証方法は今後海外で戦っていく上でも通用すると考えており、グローバル単位でいかに戦略を検証していくかということに今は全力を注いでいます。

──要するにたくさんの小さな失敗をしながら、洗練された戦略を練り上げていくということですね。

その通りです。別の観点で申し上げると、我々はメンズビューティー市場を創っているという自負があります。

BULK HOMMEのユーザーの半分は「今までスキンケアをしたことが無かった人」。つまり今まで買ったことのない新規ユーザーを開拓しているんです。

そういった新規ユーザーを開拓する上では、いくら既存市場の調査をしても質の高い仮説・戦略を作ることはできません。リーンに実行し、やりきることからしか生み出せないのです。

──リーンなPDCAを組織で浸透させていく工夫についてお聞かせください。

シンプルですが「自分が一番早くアクションする」ことは常に意識していますね。

雑でもいいから誰よりも早くメールもSlackも返す、一瞬でも早く意思決定する。どんな小さなことでもいいので自分が素早いアクションを徹底することで、弊社は30人規模程度の組織ですが、メンバーも影響を受けてスピードを意識したアクションをとってくれているのかなと思います。

今後は組織がさらに大きくなっていくフェーズで、これを仕組み化し組織に浸透させていくためにビジョン・バリューの見直しなども実施しました。行動指針の1つに「LEAN」と掲げたほどです。

チームが大きくなっても、このリーンなPDCAを続けていきたいと思います。
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文=下平将人 提供元=DIMENSION NOTE by DIMENSION, Inc 編集=露原直人

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