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2021.12.06 08:30

コロナ禍で減った対面での会議 相手を選ぶ傾向に

Drazen Zigic / Shutterstock.com

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新型コロナウイルス感染症の流行が収束しない中でオフィス勤務が再開し、その中で新たな序列が生まれている。私たちはいや応なしに対面、あるいはネットを通した会議で誰と会うかに優先順位をつけるようになっているのだ。

営業の人は、私が何を言いたいかを既に理解しているだろう。あなたには既存の顧客とまだ顧客になっていない人がいて、あなたは両方と面会することを希望している。おそらくあなたは、直接対面することを好むはずだ。それはあなたがこれまでいつも実践し、極めてきたものだ。

身ぶりを観察できない場合や相手にカクテルやランチをおごることができない場合、チームズやズームなどのアプリを通して見込み客との関係を構築することは非常に難しいかもしれない。売り込む商品について話す際、場を和やかにするため相手の家にドリンクのカートを送れるわけではないのだ。

オフィスには少しずつ従業員が戻りつつあるが、オフィスで働く日数は週1~3日という人が多い。オフィスで過ごす時間が減ることで、人と実際に顔を合わせる時間が減っている。

直接人と会う時間が減った場合、オフィスのリーダーや従業員はコロナ禍以前と比べて時間の優先順位を変えていると考えるのが論理的だ。

知らない会社のアカウントエグゼクティブ(顧客担当営業)から何かを売り込まれる機会より、同僚との時間を優先する人さえいるかもしれない。

私はロサンゼルスで先日、対面で行われた会議に21カ月ぶりに出席した。ついに直接人と会い、会話を交わし、生きている人間とカクテルを数杯飲み交わしたのは素晴らしかったが、私は会話を交わしたほぼ全員に確実にある質問をするようにした。それは「オフィスでは、対面で話す時間にどのように優先順位をつけているのか」だ。

営業の人の意見はほぼ同じで、直接対話できる関係を構築・維持することの難しさを感じていた。あるアカウントエグゼクティブは「ネットを通じて会議をする方が簡単だと考えていて誰も私と直接会おうとしない」と嘆き、「私にはどうしようもない。相手に間違っているとでも言うのか?」と続けた。
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翻訳・編集=出田静

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