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2021.12.10

20代のための投資思考〜知識吸収のターンを終え、メンバーがたどり着いた“気づき”とは?

投資で未来を変えていくためにさまざまな業界から20人の20代が結集した104コンソーシアム。“とうし”を1から考え直す第1回目の開催から早、半年近くが経過した。本レポートでは、これまでの期間(Day2〜Day5)の参加メンバーの学びの概要を紹介する。Day2〜Day4の概略に加え、初のリアル開催となったDay5「こんなステキな投資があった~ゲストが語るあの経験」の講義の模様と、メンバーのリアクションを中心に、彼らの意識の変化を追った。


自分の人生を「投資思考」なる発想で変えられるか?そんなテーマのもと4回にわたってメンバーに集まってもらった。意識の変化を追っていこう。

Day2「投資思考〜日本一短くて熱い投資の凄い授業×3」


ズバリ、「投資対象は決して金融商品だけではない」と言い切ったのは一人目の講師、ウェルスナビ代表取締役CEO 柴山和久だ。

「目先の見返りよりも将来の大きな成果のためにリスク(不確実性)を理解したうえで、資源(お金や時間)を投じることが投資です」と言う柴山は、以下の3つのルールを掲げた。

①現在から過去を見るのではなく、現在から将来を見て、実現可能性を評価する

②短期ではなく、長期的に成果が得られるものに投資するよう意識する

③若いうちは、まず自己投資から

ふたり目の講師、セゾン投信代表取締役会長CEO 中野晴啓は、「人生においてあらゆる自己実現行為は投資である」と語った。“より多く稼いで使うこと”という資本主義の基本が、21世紀になって、“使わないから稼がない”時代へと変遷し、日本経済がデフレに陥っていると現状を分析する。そして、活性化するためにはお金だけでなく行動も必要だと説く。

続いて中野からバトンが渡されたシンクタンク・ソフィアバンク代表 藤沢久美が語ったのは、「予想可能なRisk(リスク)は欧米ではポジティブワード、想定外のDanger(危険)とは違う」という指摘だった。健康管理を例にとり、わかりやすく解説する。そして欧米ではリスクを取ること自体が、勇気ある行動として賞賛される。

この言葉にメンバーは大きく反応した。

「健康管理をどれほどしても、病気になるリスクはあるのと同じですね。投資にもいい面、悪い面がある。投資にだけ後ろ向きな人が多いけれど……」(三菱UFJ信託銀行・盆子原奨)

「三者三様の講義によって、投資の本質はポジティブなものだと伝わってきました」(丸井グループ・八須麻衣)

八須麻衣 丸井グループ

八須麻衣 丸井グループ


この日の講義によってメンバーがもつ投資のイメージは、少しずつアップデートされ、投資思考への切り替えが徐々に始まったようだった。

Day3「人生はすべて投資!?~あれがあったからこうなった。失敗は、成功の伏線」


Day3では、参加メンバーらがグループごとに会話できるブレイクアウトルームが導入され、活気の高まりを見せたのが印象的だった。

MC陣のひとり、Creative Project Base倉成英俊は、電通入社3年目でアイデアが採用されない不満を晴らすため、郵送できる紙飛行機「flying card」を開発し、それをきっかけに海外へ留職した。そして、帰国後は国家プロジェクトを手がけるまでに成功したという。

倉成がメンバーに伝えたのは、仕事上の失敗から起こした小さなアクションが、さまざまな人を巻き込んで大きな成功に結びつくという自らの体験だった。

一方、ForbesJAPAN編集長 藤吉雅春は、離婚や詐欺などで2度全財産を失った。そして、「失敗は未来を先に経験することであり、成功の伏線だ」という学びを得たという。「一歩踏み出して失敗した者は周りの人たちが応援したくなるものだ」という箴言には、多くのメンバーが共感していた。

ふたりの人生経験を交えた“投資”の話を聴講した後、メンバーはグループに分かれてブレイクルームで話し合い、それぞれの“実は投資だった”体験を語り合った。

「(酒は)飲めないけれど、会があれば必ず参加してきました。それが人脈につながり始めており、その時間もまた投資だということに気づきました」(住友林業・森下 舞)

「大学在学中に一念発起して、医大受験にチャレンジしました。当然のごとく失敗。しかしこれからのキャリアでその知識は、何かしら生きてきそうな予感がしています」(投資信託協会・村田一馬)

他にも部活に熱中し続けた日々、カラオケのために通い始めたヴォーカルスクールなど、さまざまな体験が語られた。ここではメンバーが自身の体験を"投資”という観点から見つめ直すことで、より自分ごと化して考えるプロセスを学んだようだ。

Day4「投資周りのNOWなTOPICを一気に知れる120分」


Day4は、三井住友トラスト・アセットマネジメント 上野裕之による「金融の歴史~世の中の投資はどうだったのか」と題した講義を前提に、Nowなトレンドを把握する試みが行われた。

これまで有識者による講義を中心に会議は進行していたが、ここにきてメンバーが壇上に立つ機会が設けられた。「20代に説明してもらおう~投資の過去と今、そして信託って何?」と題し、信託4行の20代メンバー(りそな銀行・青 紗友里やみずほ信託銀行・穂積重孝)による講義が行われたのだ。

青 紗友里 りそな銀行

青 紗友里 りそな銀行


穂積重孝 みずほ信託銀行

穂積重孝 みずほ信託銀行


アジェンダは、「バブルって何?」「リーマンショックって何?」「最近話題のESGとは?」「信託銀行って何?」。

いまさら聞けない基礎知識も、同世代の言葉で解説されることで、メンバーにとっては、あらためて自分ごと化するためのパーツとなったようだ。投資思考を少しずつアップデートしてきたメンバーは、後半の参加型のセッション「Nowな投資を探す~これって社会的役割があるかも!」でも、活発な意見を交わした。

「同じモノを買うのなら、長く使えるよいものを選ぶように行動が変化しました。さらに再生可能エネルギーにも注目しています」(東京ガス・森高雪菜)

「ショッピングでついてくるポイントで投資を行う、“ポイント投資”について調べています」(丸井グループ・八須麻衣)

「クラウドファンディングをすでに始めました」(みずほ信託銀行・穂積重孝)

メンバーのマインドは、もはや受け手ではなく攻め手へと変化しているようだ。

Day5「こんなステキな投資があった~ゲストが語るあの経験」〜集結したメンバーの気づき・変化


Day2〜4の講義、チャットを通したメンバー同士の対話によって連帯感が生まれてきたなか、Day5「こんなステキな投資があった~ゲストが語るあの経験」は、リモートではなくリアル会議として開催された。Day5は知識吸収フェーズの最終章となる。

SHOWROOM前田裕二による「時間とお金を夢の燃料に変換する方法」


投資の話をするのははじめてという前田は、UBS証券 NY支社に勤めていた20代のころの自分について語り出した。2011年当時、海外の機関投資家たちに日本株を勧めるのは難易度が高かったという。

そうした日本株の不当に低い評価に直面し、「日本企業の本当の魅力・価値を伝える」ことが20代の彼の夢となったという。とはいえ使える資金もなかったことから、「“時間”を、夢の燃料としてつぎ込んだ」という。

日本株の魅力を伝えるために、業務の傍ら、自分の時間のすべてを世界中の株を勉強する時間に当てた前田。忙しい日々のなか、気づいたのは、実利をひたすら求める顧客と、夢のために投資する顧客の2種類の存在だった。そして前田には、後者のほうが圧倒的に幸せそうに見えたという。

その経験から、投資は夢を叶える行為なのだと結論づけ、前田はこう力説する。

「夢は実現不可能に思えることです。目標は夢を細分化して、実現可能にしたものです。

例えば海外を股にかけて活躍したいなら、まず英語能力を得るということから始める。ひとつずつ夢中になってクリアしているうちに、いつの間にか夢に近づいている。それが夢を実現する最短距離だと思うのです」

投資はお金が目的ではない。夢のために自分の時間や能力を燃料として注ぎ込んでいく行為なのだと前田は締めくくった。

前田裕二 SHOWROOM代表取締役社長

前田裕二 SHOWROOM代表取締役社長

ヤマザキOKコンピュータによる「22歳からの投資体験のリアル」


もう一人の講師は、沖縄からやってきたヤマザキOKコンピュータだ。20代前半、自身の所属するパンクバンドの活動で、ヨーロッパの国々を周ったという。

“破壊”のイメージの強いパンク音楽だが、“Do It yourself(自分のことは自分で)”を重視する側面も強く、彼のバンドもまた、クリエイティブなものだった。ヨーロッパでは、パンクやアナーキストたちが廃ビルを改装し、住み、ライブも行うスクウォット・コミュニティと遭遇して衝撃を受けたという。

「音楽だけでなく、そこでは暮らし方自体が表現でした。バー・スペースに地元産のドリンクしか置かず、地産地消を体現するなど、DIY思想が現実化していたのです」

ヤマザキはアートだけでなく、暮らし方、お金の使い方もまた、どのような社会を望んでいるかという表現・表明であると考える。投資もまた、社会をより自分の望ましい方向へ変えていく手段のひとつだ。

22歳で金融投資を始めたヤマザキは、その経験を生かし、2015年にお金のウェブメディア『サバイブ』の立ち上げに携わる。

「“友だちや家族にも安心して見せられる”誠実な媒体をつくりたかったのです」

ヤマザキは仲間とともに、エネルギーと時間を限界まで投資することで、一年で『サバイブ』を軌道に乗せた。

その成功は話題作「くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話」(タバブックス・刊)出版につながり、同書のテーマが“投資による社会への影響力”だったことから、出版以降は社会的意義のある仕事が舞い込むようになった。

最近では「お金が嫌いな人のためのお金講座」を配信し、LGBTQ、障がい者などさまざまな立場の人々も置き去りにすることのない学びの場を提供した。これまでに投じてきた時間やエネルギーが実を結び、社会に対して自身が影響できる規模が大きくなっているという。これはヤマザキが投資によって得たリターンだ。

「誰かを犠牲にすることなく、全員が選択肢を持てる社会が私にとって心地よいのです。そこに向かって進める活動に、仕事として当たり前に関われることが嬉しい」

ヤマザキOKコンピュータ

ヤマザキOKコンピュータ


ふたりの講義に共通するのは、“お金以外のリターン”。夢の実現のために、投資は存在するという考え方だ。彼らの力強いメッセージはメンバーの心に深く刺さったようだ。

終了後には、そこかしこで20代が名刺交換を始めていた。談笑とともに、いま彼らはひとつのチームとしてまとまろうとしている。このチームの連帯感こそが、Day5まで続けてきた最高の成果なのだろう。

いよいよ次回からは、全5回で吸収した知識をもとにアウトプットを開始する後半編へと入っていく。


投資で未来を変えていく20代コンソーシアム
〜人生を「投資思考」で変える104(トウシ)コンソーシアムプロジェクト始動!〜


#1 公開中|さまざまな業界から集まった18人の20代が “とうし” を1から考える!
#2 本記事|20代のための投資思考〜知識吸収のターンを終え、メンバーがたどり着いた“気づき”とは?
#3 公開中|「投資のアイデアがとまらなくなった!」実践!投資思考〜「104コンソーシアム」Day8レポート
#4 coming soon...

Promoted by 信託銀行コンソーシアム / text by Ryoichi Shimizu / photographs by Shuji Goto / edit by Akio Takashiro

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