ソフトバンクのビジョンファンド2は、ネイバーの子会社のネイバーZが運営する設立3年のZepetoの価値を10億ドル余りと評価したとWSJは報じている。KポップアーティストのBTSの所属事務所のハイブ(HYBE)も今回の調達ラウンドに参加し、4100万ドルを出資したという。
調査会社IHS Markitのラジブ・ビスワスは、ソフトバンクはZepetoの利用者数の多さに魅力を感じていると指摘した。Zepetoは約200万人のデイリーアクティブユーザーを抱えるアジア最大のメタバース・プラットフォームとされている。調査会社Sensor Towerによると、Zepetoのアプリは今年の7月だけで40万回ダウンロードされたという。
ソフトバンクは、メタバース関連の投資を活発化させている。11月にビジョンファンド2は、香港のブロックチェーンゲームプラットフォーム「サンドボックス(Sandbox)」の9300万ドルの資金調達を主導していた。サンドボックスでは、プレイヤーが仮想世界を構築し、ゲーム内のNFTを取引できる。
韓国のインターネット大手カカオや、ファッションブランドのラルフ・ローレンやグッチもZepetoと協力し、バーチャルなファッションアイテムを購入・着用したり、仮想空間で有名人に会えるサービスなどを展開している。Zepetoのユーザーの約70%は13歳から24歳までの女性だとされている。